とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

海外メンバーが揃えばやはり面白い。難を言えば・・・

 海外メンバーに俊輔、遠藤らが揃ったバーレーン戦は、期待に違わず面白かった。
 開始早々の3分。カウンターから3:3となる場面を作られたが、しょせんバーレーンはアジアレベルの精度しか持ち合わせず、その後も危ない場面はあったものの失点することはなかった。
 6分には松井のサイドチェンジから俊輔がシュート。11分の遠藤と俊輔の絡んだFKからクロス。13分、同じくFKに長谷部が飛び込む。21分には長谷部のスローインを受けた俊輔からのクロスに松井がオーバーヘッドを試み、本田が強烈シュート。GKの正面を突いたが迫力ある攻撃だった。
 一方で9分にブバイルのミドルシュートを浴びると、15分にはアブドゥル・ラフマンに内田が軽々と抜かれる。25分にはアブドゥル・ハミドのシュートを楢崎がかろうじて弾き返した。基本的にカウンター主体、ミドルシュート頼みの攻撃だが、前がかりの日本では、一人の軽いプレイが怖い場面に導く。バーレーンならともかく、他の強豪相手ではやはり内田の守備は怖いなあ。
 なかなか得点が入らず、またかという気分が充満し始めた36分、ようやく日本に先制点が入る。本田が起点となり俊輔から松井がサイドに走り、クロスを岡崎がヘッドで決める。その前で長谷部が走り込んでDFを引き連れたのも大きい。この変幻自在の中盤は日本の長所であり楽しい。ロスタイム、本田からのパスに松井がGKと一対一となるがGKに当ててはずしてしまう。ここは決めてほしかった。
 後半に入っても日本ペース。3分、岡崎から遠藤、俊輔と繋いで本田がヘディングするもGK正面。4分には俊輔から長谷部がシュート。しかし次第に日本も運動量が落ちてきて中弛み状態になってくる。
 21分、ようやく期待の森本が登場。23分には俊輔のスルーパスに抜け出しかかるがファールを取られる。しかしワントップで前線で張り、身体も強く、駆け引きからの飛び出しもうまい森本は相手にとって大きな脅威だ。
 34分、本田のクロスの岡崎がPA内で倒されたが、PKは取ってもらえず。このままかと思われた後半ロスタイム、遠藤から内田が上げたクロスに森本がDFを引きつけて前で潰れ、本田が悠々ヘッディングシュートを決めて追加点を奪った。
 バーレーン相手に2-0というのはまずまずの点差。もちろんもっと決めてほしい決定機はあったが、まあ楽しめたので良しとするか。
 後半42分に玉田が出て、それなりに前線でキープして貢献していた。交代要員として玉田を置いておくのはいいかもしれない。問題は森本だ。本番でも今日のようにスーパーサブ的な起用が多くなるのだろうか。確かに相手に対する脅威という点では、岡崎よりもインパクトがある。しかしもったいない。岡崎が点を取ったことで、先発に近づいた気もするが、できれば森本を先発させて90分使い続けてみるという選択もあったのではないか。他に力になれそうな交代要員もいないので、森本のスーパーサブ起用もやむを得ないかもしれないが、次に森本が合流できるのはW杯直前しかないだけに、今回試してみてもよかったのにと思う。
 内田らのSBは全員国内組なだけにこれから選抜すればよい。できれば徳永を第一順位にしたいけど、今回のメンバーが第一候補なんだろうな。とりあえず本田はまずまず機能したのでよかった。特に昨日は豊田スタジアムだったからね。
 岡田体制に多くは期待しない。今回程度のゲームはいつでもできる。それ以上もあまり見込めないことにもあきらめを付けた。あとは各ゲームごとに最善の選択をしてほしいと願う。