とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

男性週刊誌

 新聞の下欄に掲載された雑誌広告の見出しは、時に本欄の見出し以上に目を惹く。中でも週刊ポストは反体制的な編集姿勢が見えて面白い。
 先週の週刊ポストの見出しは、『話にもならない「小沢圧勝」』、『大新聞は国民の敵だ!』の大特集。『「消費増税キャンペーン」各紙社説の「嘘」「変節」「詭弁」』・『IMF「消費税15%提言」報道に財務省のヤラセ疑惑』・『国民資産の電波帯を「不当占拠」する「メディア財閥」を解体せよ・・・』などと並んでいて、これは読みたいと思わせた。
 そう思った人は多かったようで、職場に行ったら同僚が既に購入して読んでいた。そこでお下がりを拝領して読了。
 「IMFの消費税提言」には何か裏があると思っていたが、財務省から30数名が大量出向しているとは知らなんだ。「疑惑」どころか「ヤラセ」そのもの。だってあまりにタイミングが良すぎるもの。
 『「高速無料化で渋滞が激減した」驚愕の現場報告』も常識的に考えても一般道で渋滞が軽減しているはずなのに、それを一切報じないマスコミに改めて腹が立つ。某紙は「一般道の通行が減って、露天の果物販売が激減」とさも重大事のように書いていたが、どう考えても変。やはり地元は大いに喜んでいる。
 ということで、十分楽しませてもらったが、久しぶりに読む男性週刊誌は、見出しの割に一つ一つの記事が意外に短く、ちょっとあっけない。売るからにはグラビアページやお色気ページが不可欠か。
 でも逆に、電車内で読むには少し勇気がいる。昔のように通勤電車内の男性比率が高く、多くの人が新聞や週刊誌を拡げていた時代は過ぎ去って、今や車内の男女比はほど同程度。お色気記事満載の夕刊紙を拡げるオヤジはほとんど見ない。みんな携帯やiPhoneに夢中。これじゃ、男性週刊誌も売上を落とす訳だな。今も残っている夕刊紙は数少ない。
 となると、せっかく借りたのに、週刊誌を読む場所がない。女性上位のわが家に持ち帰って読むわけにもいかず・・・と思ったが、借りた手前、思い切って家に持ち帰り、家族が寝ている間に読み終えました。ほんとこれじゃ週刊誌が売れるわけないな。
 ちなみに私は人生を通して、男性週刊誌と週刊漫画雑誌(「少年マガジン」など)を買ったことがない。子どもの頃から友人からの借り物、回し物でしのいできた。今回も借りて済ます。さてこの記録はいつまで続くか。たぶんその前に男性週刊誌という刊行物が先になくなりそうだ。何といっても電子出版の時代だし。