とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナル−セスク<ウェストブロミッチ

 ウェストブロミッチは第1節、チェルシー戦以来の観戦だが、その時には出場していなかった選手が多く先発している。覚えているのは、ハラ、ムルンブ位。チェルシー戦では前半は持ちこたえたものの、最後は6-0と玉砕したウェストブロミッチだが、このゲームでは前からのプレスがよくかかり、アーセナルのミスに乗じて奪ってはパスを回して攻撃に出る、似た者同士の対戦。しかし序盤のうちはアーセナルの方に一日の長。アーセナル・ペースでゲームを進む。
 14分、このゲーム右SHに入ったエブエのクロスにアルシャビンのシュートはポストに跳ね返される。15分、サーニャのクロスにナスリ。19分、同じくサーニャのクロスにシャマックがヘディングシュート。25分にはナスリがミドルシュート。36分にもソングのクロスにナスリがボレーシュート
 しかしなかなか得点にならない中、ウェストブロミッチが決定的なチャンスを迎える。37分、ブラントのスルーパスにオデムウィンギが抜け出し、GKアルムニアPA内で倒す。ところがブラントが蹴ったPKはアルムニアの正面。得点ならず。しかし、それで気落ちすることなく、40分にはブラントのCKにシャルナーがヘディングするなど、ウェストブロミッチも互角に戦う。
 対するアーセナルは41分、アルシャビンのFKにサーニャがヘッドで飛び込むと、42分にはアルシャビンのクロスにシャマックのヘディングシュート。さらにロスタイムにもアルシャビンのFKをサーニャがヘディングで合わせるが、GKカーソンがナイスセーブ。
 シュート数を見るとアーセナルが圧倒しているが、ゲーム自体はけっこう互角。ウェストブロミッチの健闘が光る前半だった。
 と、ゲームは後半、意外な展開を見せる。5分、トーマスがサーニャをかわしクロスを上げると、オデムウィンギが後方から走り込んでシュート。先制点を上げると、7分には中盤でボールを持った右SBハラがブラントに股抜きのパス。これをキープしつつヒールで股抜きのパスを前方に出すと、ハラが回り込んで抜け出し、GKと一対一から右サイドを抜いて追加点を上げた。アルムニアがやや緩慢な印象。
 不在のセスクに代わってトップ下に入ったナスリだが、うまくボールを散らせず、連携がイマイチな印象。するとこのゲーム、動きが少なかったディアビとエブエを早くも12分にロシツキーウィルシャーに交代。ロシツキーが真ん中に入り、ナスリが左サイドに回って、ようやく前が流動的に動きだす。13分、ナスリ、ロシツキーと続けてシュートを放つと、20分にはソングがナスリとのパス交換からヘディングシュート。21分にはCKからナスリ。23分にもFKからナスリがシュート。
 しかし次の得点はウェストブロミッチに訪れる。28分、トーマスからのパスにブラントが抜け出ると、カバーに誘われたアルムニアの横を抜いてクロス。トーマスがきれいにゴールを挙げた。
 対してアーセナルも29分、ナスリのドリブルからのシュートはバーに弾かれたが、30分、サーニャからのパスを受けたナスリがDFをかわしてシュート。ようやく1点を返すと、ロスタイムにもアルシャビンからのパスを受けたナスリのゴールで1点差に追いついたが、時すでに遅し。3-2でウェストブロミッチが勝ち切った。
 アーセナルはやはりセスクの不在が大きかった。ナスリも好調だが、中央では荷が重かった。次のチェルシー戦はどういうメンバーで臨むのか。セスクが復活できないと、今シーズンも苦しい戦いが続くのかもしれない。