とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

お疲れチェザーレ ナポリに完敗

 前節、カターニャに初敗戦。ジャッケリーニやパローロに疲れが見えて、これまでのゲームが展開できなかったチェザーレ。ナポリ戦も中2日で疲れの見える動きでナポリに4失点と玉砕。それにしても長友の左サイドがよく攻められた。
 最初の数分はチェザーレが押していたが、5分過ぎからは圧倒的なナポリ・ペース。13分、長友の上がりからクロスのシーンがあったが、その後は中盤にポジションが変わった後半30分過ぎまで、こうした場面はついぞ見られなかった。
 15分、CKをDFが弾いたところをCBクリバリのヘッド。18分にはラベッツィのFK。20分、右SHスニィガからパツィエンツァのクロスにハムシクがシュート。21分にもハムシクがシュートを放つと、23分、長友のサイドからソーサのクロス。長友はラインを重視してブロックで守ろうとするが、そのスペースにソーサ、スニィガ、さらには右CBのカンパニャロまで入り込んできて、パローロ、ジャッケリーニにコルッチ、フォンベルゲンとの連携が悪く、何度も左サイドを破られてはピンチを迎える。
 35分、ボランチパツィエンツァミドルシュート。38分にはハムシクのパスにラベッツィがシュート。40分、ソーサ。44分、ハムシク。一方的なナポリ・ペースながら前半は何とか無失点で終わる。
 後半2分、右SHスニィガがドリブルから長友、ジャッケリーニ、フォンベルゲンをかわしてシュート。ここはGKアントニオーリがセーブ。直後の2分、アッピアからスケロットがシュート打つと、3分、ボグダニからスケロットがライン際、ドッセーナの足元からうまくボールをさらうとクロスをパローロがシュート。なんと終始劣勢のチェザーレが先制点を挙げる。
 しかしこれでさらにナポリが攻撃的になる。5分、ソーサのポストにハムシクがシュート。15分にはカバーニとカルガーニを投入。16分、ハムシクのパスがDFに当たりラベッツィがシュート。18分、チェザーレはパローロに代えてカゼルタを投入。守りを固めるが、ナポリは19分、パツィエンツァからラベッツィが落とすと、ハムシクからカバーニがシュート。GKアントリオーニが胸に当ててナイスセーブ。25分、カルガーニのミドルシュートはバーに当たる。
 そして27分、左サイドでカバーニドッセーナにナイス・スルーパス。クロスにラベッツィが飛び込み、ついに同点に追いついた。チェザーレは30分、ジャッケリーニに代えてラウロを入れて、長友を前に上げるいつもの布陣で守りを固める。31分にはラウロのパスを受けて長友が左サイドからシュートを放つ。
 が35分、ラベッツィのふわっとしたスルーパスにスニィガが走り込もうとしたところをラウロが手を引っ張ってPK。これをハムシクが難なく決めてついにナポリが逆転。さらに43分にはラベッツィのスルーパスカバーニがきれいにシュート。3点目と突き放すと、ロスタイムにはチェザーレのCKから、GKのフィードをラベッツィが受けてカバーニにパス。これもきれいにループでゴールを割り、4-1。大差を付けられ2連敗となってしまった。
 3-4-3の相手に全く守備がついていけず完敗。また攻撃のバリエーションのなさも露呈。何より5戦とも同じメンバーが先発するという選手層の薄さが問題。次は2週間空くので、ここまで無様なゲームとはならないだろうが、これからセリエAで戦い続けていくためには課題も見えた1戦だった。