とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACミラン対アヤックスの激しい攻防

 今シーズンからBSTwellVでミラン・チャンネルが始まった。セリエAはできればインテルのゲームを観られるとうれしいが、ミランでもいいかと思って開幕戦を観たが、あまりのミラン偏重ぶりに、少し気持ちが引いてしまった。
 第2戦は長友のいるチェゼーナ戦で、NHKでもやったのでそちらで観た。これはこれであまりに長友偏重で聞くに堪えない部分もあるが。で、その後は、プレミアリーグも週3試合、加えてチェゼーナの中継もあるということで、ミランのゲームは後回しとなり、これまで観ずに済ませてきた。
 ミラン・チャンネルのいいところはチャンピオンズ・リーグまで放送してくれることで、第1戦のオセール戦は見逃したが、アヤックスとの第2戦は録画をしておいた。しかしリーグではこの間、全く勝利がなく、ミラン大丈夫かという思いと、あの老体を鞭打つゲームを観るのもイマイチ興が乗らないという思いの中で、ここまで録画を観ることなく過ごしてきた。で、昨日ようやく観ました。
 アヤックスにはあのスアレスがいるじゃないか。そのスアレスを中心に、前線から激しくボールを追いかけ、積極的にシュートを放つ。観客席には発煙筒が焚かれ、銃声のような爆音が響き、一時ゲームが中断される。アヤックス・ホームのゲームだが、開始早々からすごい雰囲気に包まれている。
 そんな中、6分には左ウィングのエマニュエルソンがシュート。12分、スアレスミドルシュート。さらに13分にもエマニュエルソン。一見、ロナウジーニョのような髪型のエマニュエルソンが積極的に攻撃を仕掛けると、スアレスも縦横無尽に走り、ワントップのエルハムダヴィもよくボールに絡み、攻撃を形づくる。
 ミランは、イブラヒモビッチロビーニョのツートップ。セードルフがトップ下に入り、ピルロフラミニガットゥーゾの3ボランチで攻守を支える形。15分、ザンブロッタからセードルフのスルーパスロビーニョが左サイドを抜け出してシュート。GKステケレンブルグがナイスセーブ。
 しかしアヤックスは攻撃の手をゆるめない。15分、エルハムダヴィミドルシュートを放てば、18分にはそのエルハムダヴィからのスルーパススアレスが抜け出す。そして23分、エマニュエルソンのスルーパスに左サイド深くスアレスが走り込むと、クロスにエルハムダヴィが一旦ボールをキープしてから反転シュート。アヤックスが先制点を挙げた。
 ミランは30分、イブラヒモビッチからセードルフのスルーパスロビーニョが抜け出し、GKと一対一の場面を作るが、一瞬の迷いがあったか、GKをかわしたシュートは枠を外れて転がっていった。ロビーニョは他にも惜しい場面が何度かあり、まだ十分にはなじみきっていない印象。
 このゲーム、ミランに運がないかなと思った37分、センターライン後方からのピルロのフィードにセードルフが抜けだし、DFを置き去りにしてイブラヒモビッチにパス。これを難なく決めてゴール。前半で同点に追い付いた。
 後半はミランが攻勢に出る。7分にはこれまでもっぱら守備に追われていたフラミニに代えてボアテングを投入。前への圧力を強めるが、アヤックスも激しい守備でボールを奪うと、ショートカウンターからスアレスを中心に速い攻撃を仕掛ける。激しい攻守のつばぜり合いにイエローカードも続出。しかし両者なかなか決定的なチャンスをつかむことができない。
 34分、スアレスループシュート。37分、イブラヒモビッチミドルシュート。39分、左サイドを抜け出したイブラヒモビッチのクロスに逆サイドからボアテングが鋭いシュートを放つが、ステケレンブルグがナイスセーブ。最後はインザーギまで投入したが、結局このまま1-1のドローで終わった。
 チャンピオンズリーグのグループGは、他にオセールレアル・マドリードがいる。レアルが2連勝と少し抜け出したが、まだどうなるかわからない。いずれにせよ、アヤックススアレス、エルハムダヴィ、エマニュエルソンの3トップはかなり強力。まだまだ逆転も可能だろう。次のミランレアル・マドリードはぜひ観なくては。