とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテル対ユベントス 膠着ドロー

 ミランチェゼーナ戦以外も観たいなと思ったら、インテルユベントス戦。日本代表選で出場したカンビアッソとミリーノが出ている。代表選ではケガで途中交代してしまい、大して目立たなかった二人だが、インテルではどんなプレーをしてるんだろ、という興味があった。が、ミリーノは先発に名を連ねていない。あれ。
 ユベントスリバプールから移籍したアクイラーニフェリペ・メロクラシッチイアキンタと実力派がそろっている。前半序盤は一進一退の膠着した展開。どちらかといえばインテルが攻めて、ユベントスが守る展開だが、両チームなかなかゴール前まで入っていけない。
 それでも14分、スナイデルのパスを受けたエトーがシュートを放つが、DFがクリア。逆にユベントスは22分、クラシッチが右サイドをドリブルで切り開き、シュート。GKジュリオ・セザールがかろうじてセーブ。イヤキンタが詰めていた。24分にはアクイラーニのクロス、25分にもアクイラーニからクラシッチがクロス。そして32分、クラシッチのクロスにイヤキンタが抜け出し、ゴールを揺するが、オフサイド。この時間帯、ユベントスが大きいパス回しからゴールに迫る。
 インテルも41分、エトーがドリブルで左サイドを切れ込みクロス。惜しくもミリートの直前でDFがクリア。44分にはエトーからスナイデルが左サイドに切れ込み、戻しをエトー、最後はカンビアッソがシュートを放つがクリアされる。ロスタイムにはエトーのクロスに合わせたミリートがDFの裏から蹴り込むが、サイドネットでボールが弾んだ。
 こうして書くとそこそこチャンスがあったようだが、単発で勢いが続かない。両チーム、DFラインがしっかりしている。
 ミリートは前半31分、ケガのビアビアニーに代わって登場。後半早々にはユベントスもモタを投入。インテルコルドバに代えてサントンを左SBに。コルドバは読みのよい守備でよく守っていたと思うが、たぶんクラシッチを抑えるために、左SBに本職を入れたということだろう。
 後半2分、カンビアッソからスナイデルとつなぐが、コウチーニョがうまく合わない。しかし、3トップの一角に入った若干18歳のコウチーニョは将来性抜群。ロビーニョロナウジーニョを思い出す、いかにもブラジルらしい選手だ。
 11分、エトーのドリブルが魅せる。と15分にはクラシッチもドリブル、シュート。22分、スナイデルのFKにマイコンがヘッド。GKストラーリが弾くとルシオが詰める。GKがライン上で抑えた。ここが一番の決定機だったかもしれない。
 19分、デルピエロ登場。すると24分、デルピエロのスルーパスにクラリアレッラが抜け出し、GKと一対一。しかしセザールがナイスセーブ。33分にはカンビアッソのスルーパスミリートが抜け出しシュートを放つが枠を外す。その後も29分、37分とデルピエロミドルシュートを放てば、40分にはエトーのスルーパスミリートがシュート。
 両者、持ち味を出しつつ、しかししっかり守り合ってのスコアレス・ドロー。面白味という点ではイマイチだったが、インテルらしいゲームと言っていいんだろうか。それともインテルらしくない? ユベントスの復調が知られたゲームだったのかもしれない。