とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

嵐の中の接戦 フロンターレvsジュビロ ドロー

 このところ6戦負けなしのジュビロナビスコ杯決勝進出も決め、その好調の要因を見たいと思った。対するフロンターレは前節アルディージャに2-0から追いつかれ、森、稲本、ジュニーニョがいない中、どんな戦いを見せるか。裏で放送のレッズ対モンテディオ戦とどちらを観ようか迷ったが、こちらを選んで正解だったかも。
 立ち上がり、ホームのフロンターレがペースを上げて攻め込む。4分、ヴィトール・ジュニオールのFKがゴールを襲うと、6分には矢野のポストプレーから楠神のクロスにこの日初先発の小林がヘディングシュート。
 一方、ジュビロも13分、西から前田のシュートはバーに当たり弾かれる。この時間帯、ジュビロが押し返すが、25分過ぎからまたフロンターレ・ペースに戻ってくる。
 28分、憲剛からV.ジュニオールがドリブル、シュート。31分、憲剛の長いスルーパスにV.ジュニオールがシュート。GK川口が撥ね返したところを楠神がボレー。しかし外れる。さらに35分には横山のサイドチェンジのパスからV.ジュニオールが憲剛とパス交換、逆サイドの楠神に渡り、クロスを小林がシュート。
 やはりフロンターレは憲剛が攻撃の心臓。長短のパスが自在にピッチを飛び越え、走りだした選手にピタリと合っては攻撃を組み立てる。しかしジュビロの古賀とイ・ガンジンのCBコンビは強い。憲剛のパスを受けてゴール前に入っていくFWやSHをことごとく撥ね返す。逆にジュビロは前田が核。前線に早めに放り込むと、前田のところで時間を作り、左右に流して攻め上がりを促す。が、ボランチの横山と菊地、伊藤のCBも固く、なかなかゴール前まで入っていけない。結局このまま前半が終了。
 後半に入り、いっそう台風による雨が強まる。しかしこれほどの雨でも少しも水溜りのできない等々力のピッチはすごい。パスやドリブルに全く支障は出ないが、強い雨脚にボールも見にくそう。
 4分、矢島のポストプレーに憲剛がミドルシュート。10分、山本脩斗のクロスに西がシュート。11分にはGKからのフィードにV.ジュニオールがスルーパス、小林がシュート。後半に入っても両チーム、長所を出し合う互角の戦い。18分にはジュビロが船谷を成岡に交代すると、フロンターレも楠神に代えて黒津を投入し、両チームさらに攻撃力を高める。
 すると19分、那須のクロスを中央で前田がDFと競り合うと、左サイドから成岡が折り返し、山本康裕がポストに入って西がシュート。22分にはDFからのこぼれを黒津がシュート。そして23分、西のヒールパスを受けた山本康裕ミドルシュート。GKが弾いたところを成岡がよく詰めてボールキープ。西のクロスにジウシーニョがヘディングシュート。GKが弾いたところを詰めてもう一度シュート。ついに先制点を上げる。
 しかしフロンターレもこのままでは終わらない。26分、田坂のクロスに矢島がヘッドで合わせると、31分、憲剛の見事なスルーパスに矢島がフリーで抜け出しシュート。早々に同点に追いついた。
 その後も両チームとも運動量多く攻め合う。45分、前田、成岡とつないで上田がシュートを放つと、その直後にはジウシーニョのクロスに前田のヘディングシュート。一方、フロンターレもロスタイムの3分、右SB小宮山がV.ジュニオールとのパス交換からクロスを入れると黒津がシュート。最後までどちらに転ぶかわからない接戦を演じるが、結局時間切れ引き分け。しかし最後までいいゲームだった。
 これでジュビロナビスコ杯に向けて、いい準備になった。フロンターレジュニーニョの不在が痛かったが、矢島の可能性を見ることができた。両チームともまだアントラーズ戦を残している。がんばってグランパスのいい援護になるといいな。いやホント、よくがんばっていました。