とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ニューカッスル不細工だけど魂の戦い 勝つには勝ったがマンCはこのままでいいのか

 前節エバートンに敗戦し、3位ながらマンUに2ゲーム少なく勝点差2と水を開けられた感のあるマンチェスター・シティ。第19節の相手はキャロルを先頭に8位と好調のニューカッスル。デヨングが復帰し多少はいいゲームが期待できるかと思ったが、序盤から思いもよらない展開になった。
 開始早々の2分、GKクルルのキックをカットしたテベスが左サイドに走り込んだバリーにスルーパスを流し、まずは先制点。これでニューカッスルが浮足立つ中、追加点は5分。テベスが中盤でこぼれ球を拾って、右サイドに流すと、ミルナーのクロスに飛び込んでゴールネット上に突き刺す。
 あっさりと序盤で2点差を付けられたニューカッスルだが、少しずつ自分たちの戦い方を取り戻していく。6分、右SHルートリッジのクロスにキャロルがヘディングシュート。マンCも14分、ダビド・シルバからボールを受けたテベスが反転、ドリブルからシュートを放つが、16分にはニューカッスルホセ・エンリケのクロスをキャロルが落とし、ノーランへ。わずかに届かず。
 その後も前線のキャロルへボールを放り込む無骨な戦いをひたすら繰り返していく。33分、キャロルが反転からシュートを放つが、ノーランに当たり枠を外れる。中盤からバートンがキャロルを狙って再三FKを前線に放り込む。ロスタイムにはルートリッジのクロスにキャロルがダイビングヘッド。巧くはないがゴツゴツと攻め続けるニューカッスル。いつしかマンCは守備一辺倒に。
 後半に入ってもほぼ互角からニューカッスルが押す展開。ただし無骨。14分、グティエレスのクロスにキャロルがアクロバティック・ボレー。15分にはルートリッジに代えてレンジャーを入れると、さらに前線で高さ勝負。20分、クロスがマンCのCBレスコットに当たってこぼれると、キャロルがダイレクト・シュート。マンCは全員が下がってひたすら守る。
 23分にはこぼれ球をノーランがシュート。そして27分、バートンのCKをキャロルがヘディングで叩き込んで、ついにニューカッスルが1点を返した。30分にはコロッチーニのクロスにレンジャーがヘディングシュート。35分にもホセ・エンリケのクロスをレンジャーが落とし、ノーランがシュート。マンCは全く攻め込めない。
 と思ったら36分。カウンターからテベスPA内にドリブルで侵入すると、途中出場のアダムジョンソンとのパス交換から強引にシュート。これがDFに当たってゴールに吸い込まれる。ダメ押しの3点目。
 ニューカッスルは最後までイングランドらしい身体能力を前面に出したサッカーをやり続け、その姿には感動さえ覚える。ロスタイムにはバートンのFK。さらにCKにキャロルがヘディングシュートを放ったが、結局追加点を挙げることができず、1-3でマンCが勝利。何とかマンUにこれ以上引き離されずに3位を守った。
 しかしこのゲームではD.シルバも守備に追われ、全く攻撃の形を作ることができなかった。このところ好調だったY.トゥーレも不発。得点はテベスが孤軍奮闘した3得点のみ。デヨングを中心とした固い守備たよりの戦い。このままではズルズルと下がっていくしかない。何とかしないと、事態はかなり深刻だ。