とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス ACLは最悪発進

 うーん、ACLの初戦は何とも悔しい結果になってしまった。Gグループで最も弱いと思っていた杭州緑城にアウェイで0-2の敗戦。けっしてグランパスの調子が悪かったとは思わないが、アウェイのピッチ、アウェイの雰囲気に呑まれ、消極的な戦い方に終わってしまった印象。その点で残念な感じがしなくもないが、まだ初戦。挽回のチャンスはまだ十分にある。次のホームでのゲームを何としても勝っていきたい。
 一昨年はわが家に地デジがなかったので、ACLのアウェイ戦をTVで初めて観る。緑色に染められたアウェイの雰囲気に圧倒される。この応援を味方につけ、立ち上がりから杭州緑城が積極的に前からプレスをかけてくる。10分には中国代表左SB栄昊のクロスをCFラミレスが胸トラップからシュート。GK楢崎が好セーブで弾き出す。
 グランパスはテクニックに勝り、ボールはキープするものの杭州のプレスが早く、パスがなかなかつながらない。15分頃になってようやくパスがつながり出し、杭州ゴールに攻め込むが、シュートが打てない。逆に17分、中国代表キャプテンのCB杜威がドリブルで上がりシュート。18分にも沈龍元からラミレスがつなぎバスケスがシュート。
 グランパスは20分、杭州ゴール前で阿部が倒されFKをもらうが、クロスは杭州DF陣に弾き返される。直接狙ってもよかったのではないか。逆に杭州は22分、CKから汪嵩のクロスにバスケスがヘディングシュート。24分にもラミレスのポストプレーからバスケスミドルシュート。さらに27分にはCMマシエロのクロスを沈龍元がヘディングシュート。積極的にシュートを放っていく。
 グランパスのチャンスは29分。PA右からのFKを藤本がサインプレーで中央に転がし、闘莉王がシュート。しかしふかしてしまう。ピッチが悪くてボールの転がりが悪く、微妙にイレギュラーする。33分にも吉村のパスカットから玉田がドリブル、シュートするがDFがブロック。41分、田中のクロスをケネディが折り返し、藤本がヘッドでつないで小川がシュート。しかしうまく合わせられなかった。
 逆にロスタイムにはFKからボランチの唐佳庶がヘディングシュート。楢崎がナイスセーブ。しかし前半は杭州緑城の積極性が目立った。
 後半に入りようやくグランパスが攻撃に出る。2分、金崎のドリブルから田中がクロス、ケネディがヘディングシュート。さらに8分、藤本のFKをケネディがヘッドでつなぎ、増川がヘディングシュート。12分には流れの中からケネディが強烈なミドルシュート。しかしCB杜威が身体を張って止める。さらに14分、玉田のドリブルから田中のクロスにケネディがシュート。しかしGK姜波が指先に当ててゴールラインに逃れる。惜しい。
 と先制点は突如、杭州緑城に訪れる。中盤から唐佳庶(たぶん?)がドリブルを開始すると、吉村、阿部を振り切って右サイドへ。そこからクロスを巴力がつなぎ最後はラミレスがシュート。二人が振り切られた時点で中央の守備人数が不足してしまった。残念。
 これで勢いを増し、17分には汪嵩、さらに唐佳庶がシュートとグランパス・ゴールを攻め立てる。いずれも楢崎が落ち着いて抑えたが、グランパスの攻撃はなかなかうまくいかない。そこで20分、金崎、小川の右サイドを同時に代えて、中村と永井を投入する。
 永井には特に注目したが、なかなかいいパスが出てこず、まだ十分連携が取れていないかなという印象。それでも29分には玉田のパスに永井がバックヘッドを見せるが、GKがキャッチ。さらに36分には玉田に代えて千代反田を入れて闘莉王をトップに上げてスクランブル態勢。
 しかし守備を固めた杭州緑城をどうしても崩すことができずにいると、逆に41分、ラミレスから右に振ったパスを巴力がドリブルで持ち上がり、阿部をかわしてクロス。と思いきやループ気味に飛んだボールはきれいに楢崎を越えてゴールに左隅に飛び込んだ。ゲームを決める2点目。結局グランパスは最後までゴールを挙げることができず、ゲームが終わってしまった。
 最初に書いたようにゲーム内容としてはけっして悪くなかった。特に藤本の頑張りが目立ったが、前半の失点しないようにという消極的な意識が結果につながってしまった感じがする。自戦は3月15日ホームでUAEアル・アイン戦。ここは何としても勝ちたいところ。平日だし応援に行こうかな。居ても立ってもいられない気持ちになってきた。