プレミアリーグ第31節、チェルシーは10位のストーク戦。ついにフェルナンド・トーレスの先発を諦め、ドログバとアネルカの2トップで先発。あとはラミレス、ランパード、エッシェンとほぼベストのメンバー。ちなみにこのゲーム、東日本大震災後、最大の余震があった木曜日深夜の放送で、最初の5分が切れていた。
始まったらさっそくストークがいきいきとしたサッカーを見せて、カウンターからあっさりと先制する。ウィーランが前に送ったクリアをセンターラインの手前からウォルターズがダビド・ルイスの緩慢な守備をついて抜け出しドリブル。PA手前で中へ切り返し、エッシェンをかわしてシュート。あっという間の出来事だった。
しかしその後、ゲームはチェルシーが圧倒的に攻めていく。9分、マルーダのスルーパスにアシュリー・コールがヘディングシュート。GKベゴビッチ、ナイスセーブ。13分にもマルーダがシュートを打っていく。
ストークの戦い方は基本カウンター。それでも17分、CFジョーンズがドリブルからテリーをかわしてゴールに迫る。
22分、CKをDFがクリアしたところをランパードがボレーシュート。GKセーブ。23分にはラミレスのクロスにドログバがDFと競ってヘディングシュート。さらに26分、アネルカのクロスにドログバがボレーシュート。強烈だが枠を外した。
しかしストークを自陣に押し込んで攻め続けたチェルシーが33分、ついに同点に追いつく。アネルカのスルーパスにドログバが強烈なヘディングシュート。ストークは防戦一方。それでも40分、ジョーンズがドリブルからシュート。しかしチャンスは少ない。
前半のうちに同点に追いついたチェルシー。後半2分にはアネルカがシュート。いつ追加点を入れるかという雰囲気だったが、ストークも後半はきちっと守備を固めつつ、カウンターを仕掛ける。4分には左SHエザリントンのクロスに右SHペナントがシュート。GKチェフのナイスセーブに止められる。
5分、エッシェンの縦パスからラミレスが右に振り、ドログバが走り込んでのシュート。惜しくも反対側のポストに当たりはね返る。
ストークの献身的な守備の前になかなか決定機をつくれないでいると、アンチェロッティ監督が早めにカードを切ってくる。16分、アネルカとラミレスに代えて、F.トーレスとカルーを投入する。直後の17分、エッシェンの縦パスを受けたF.トーレスが反転からドリブルシュート。19分にはエッシェンのクロスにドログバが飛び込むが、手前でGKベゴビッチがキャッチ。
精神的には積極性も出てきたF.トーレスだが、ドログバとの連携はほとんど見られない。次第にチェルシーの攻撃が停滞し、ストークが攻める場面が増えてきた。
21分、右SBウィルソンの強烈なFKはGKチェフがかろうじて触り、バーを叩く。直後のCKにCBフートがヘディングシュート。これもGKが弾きバーへ。26分にはエザリントンからジョーンズがテリーをかわして反転シュート。31分、デラップのロングスローからジョーンズがヘディングシュート。32分、ジョーンズが落としたボールをエザリントンがクロス。ペナントがシュート。
この時間帯、ストークが再三チャンスを掴み、攻めていく。チェルシーは35分、左サイドで攻撃の起点となったエザリントンを抑えるため、ボシングワに代えてイバノビッチを投入。36分にはCKからイバノビッチがヘディングシュート。DFがクリアところをドログバがシュート。またもバー。最後はエッシェンがミドルシュートを放つがGKベゴビッチが弾き出した。
42分、ストークもCKから左SBヒギンボタムがヘディングシュート。イバノビッチがブロックすると、F.トーレスに渡って逆襲のドリブル、途中でランパードにパスしさらに前進。最後はDFに詰まってこぼれ球をマルーダがシュート。しかしこれも枠を外した。
ロスタイムは6分。この間にストークは二人交代し時間を稼ぐ。48分にはエザリントンのクロスに途中交代のフラーがミドルシュート。フリーで惜しかったが、これで時間が過ぎて1-1のドロー。
ストークにとっては計算どおりの結果。チェルシーには痛い引き分け。F.トーレスとドログバとの連携が取れないと首位を狙うには難しい。今シーズンの優勝は正直あきらめているだろうが、アンチェロッティの采配にも疑問を感じるゲームだった。