とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

引き分けの結果ながらチームの状況は雲泥の差 レッズ泥沼状態。

 グランパスが負けたのは強いからと思い込もうとしたレッズだが、これまでの5試合で勝ったのはその1試合のみ。残りは4敗で、全敗のアビスパに次いでビリから2番目の17位。一方のセレッソACLの影響もあってか、3分1敗で16位。そこそこ魅力あるゲームをしていると思うけど、どうして勝てないのか。気になってゲームを見てみた。
 前半8分、レッズがゴール前に迫り、セレッソDFに囲まれながら、マルシオ、柏木とつないで、最後は原口が混戦の隙間を縫ってシュート。これが見事にネットに突き刺さる。レッズ先制。10分にはエジミウソンのポストから柏木がミドルシュート。細かいパスに原口のドリブルを混ぜて攻め込むが、精度を欠いてゴールにはなかなか辿り着かない。
 セレッソも15分、マルチネスをポストに、倉田のスルーパスから乾がフリーで抜け出すが、ループシュートを外してしまう。29分にはピンパォンがドリブルでDFをかわしシュート。カウンターを主体に速い攻撃を繰り出す。
 35分、これが功を奏す。清武が鈴木啓太からボールを奪い、ピンパォンとのパス交換から抜け出してシュート。セレッソらしい見事な攻撃。レッズの攻撃は細かいパスをつなぐけれど、前への推進力が足りない。原口以外には効果的な攻撃が見られない。エジミウソンエスクデロに引き出す動きが見られず、マルシオ・リシャルデスがボールを持つシーンがほとんどない。
 後半3分、柏木のスルーパスエスクデロが抜け出したかと思ったら、DFを怖れて横パス。エジミウソンがシュートをするが、その時には既にDFが迫りブロックされる。なぜ前に進まない。遅い。
 逆にセレッソは5分、ピンパォンの横パスを清武がシュート。枠は外すが思い切りがよく気持ちいい。レッズは12分、原口のクロスにエジミウソンが飛び込むが、直前でGKキム・ジンヒョンがパンチング。クリア。
 セレッソは14分、高橋大輔に代わって酒本を投入。15分、酒本のスローインから倉田、乾とつないでマルチネスがシュート。レッズも17分、右SB高橋がドリブルからシュート。GKキム・ジンヒョンがファインセーブ。しかしレッズの攻撃は単発的。逆にセレッソは21分、乾、倉田、清武が積極的にシュートを放ち、最後は丸橋がシュート。スピラノビッチが何とかブロックしたが、セレッソらしい連動性を見せている。
 32分には乾が、倉田のスルーパスに抜け出しシュート。惜しくもDFがブロック。38分にはピンパォンが切り返しからシュート。サイドネット。44分にも酒本の横パスからマルチネスがシュート。しかし、何とかレッズDF陣が粘って得点ならず。両者決め手を欠いてドローに終わった。
 セレッソACLを重ねるうちに次第に連携が取れてきた。疲労も気になるが、今後に可能性を感じる。対してレッズは深刻。このゲームでは鈴木啓太を入れて中盤の守備を梃入れしたが、問題は中盤から前。原口以外、誰も可能性を感じない。エジミウソンのパフォーマンスが年々落ちていっているのも気になる。ゴールゲッターがいない。いっそマルシオ・リシャルデスを中心のチーム作りをすればわかりやすいのかもしれないが、今は柏木も原口も山田も・・・で混沌に陥っている印象。どうやって点を取るか。それだけをシンプルに追求した方がよくないか。監督の手腕が問われているのかもしれない。