とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ジュビロ完勝 レイソルに勝つ方法は・・・

 首位を独走するレイソルに対してジュビロが完勝。その勝因は早いプレスと人数をかけて守る固い守備、それに中盤を飛び越えた攻撃かな。レイソルは右SB酒井がU-22でいないものの、そこには村上が入り、アグレッシブな攻撃を仕掛ける。対するジュビロは山崎と山本康祐がU-22で欠場。前線にルーキーの金園が入り、ジウシーニョが左SHでよく動いて攻守に貢献。ルーキーと言えば、山田、小林もそうだが、那須とともにボランチに入った小林が落ち着いた守備を見せていた。
 レイソルの今シーズン好調の要因は、田中、北嶋のFWの好調さやレアンドロ、大津の技術もさることながら、大谷、栗澤のボランチコンビによるところが大きい。だがジュビロボランチも負けず劣らず素晴らしい。この二人に山田、ジウシーニョの両SHが守備でもよく貢献し、駒野、パク・チュホの両SBが攻撃的に絡む。立ち上がりからジュビロの好調さが目に付いた。
 特にプレスが厳しい。レイソルのチャンスはセットプレーから。2分、ジョルジ・ワグネルのCKに村上がヘディングシュート。4分にはレアンドロのFKに北嶋がヘディングシュート。しかしDFがクリア。
 ジュビロも7分、駒野からのクロス。増嶋がクリア。18分には駒野がドリブルで切れ込みシュート。GK菅野が好セーブ。しかし20分、駒野のアーリークロスのワンバウンド目が大きく伸びて、右SBの村上が追いかける形になると、金園が追い抜いて絶妙のトラップからシュート。レイソルの中盤を回避する攻撃で先制点を挙げた。
 レイソルはなかなかレアンドロに入らない。大津や田中順也がボールを触る場面もほとんど見られない。それだけジュビロのプレスが速く、全員で下がってブロックを作って守る守備が固い。
 ようやく40分、栗澤が大谷とのパス交換から縦パスを北嶋に入れて、落としを栗澤がシュート。GK川口の正面。41分、増嶋のアーリークロスを北嶋がヘディングシュート。44分には大谷の縦パスを大津がヒールで落とし、田中がシュート。しかしわずかにポストの外。
 レイソルがなかなか思うように攻撃ができない中、45分、駒野のクロスに山田が飛び込み、その背後で前田がシュート。追加点を入れる。CBが飛び込む選手をつかまえ切れない。やはり後方からの速いクロスだからか。
 後半始め、レイソルが前半動きが悪かった大津と田中に代えて、茨田とホジェルを投入。しかしこれでレイソルが変わることはなかった。1分、左からのクロスに前田がヘディングシュート。そして14分、パク・チュホがドリブルで前進するとアーリークロスに前田が飛び込み3点目を挙げる。2点目と同じ展開。ボランチがチェックに行く前にクロスを入れ、走り込むFWにCBが付き切れない。
 32分には駒野のFKをGK菅野がかろうじて弾くと、CB藤田がシュート。ポストに当たりはね返る。34分、レイソルがチャンスをつかむ。村上のクロスをホジェルが落とし、北嶋がシュート。GK川口が弾くと茨田がシュート。DFがクリア。さらにレアンドロがシュート。これは枠を外した。
 ジュビロが粘り強い守備。そしてカウンター。39分、ジウシーニョから前田が落とし、山田がミドルシュート。ロスタイムには前田のアーリークロスに途中交代の荒田がシュート。最後までジュビロがゲームをコントロール。逆にレイソルは最後までペースをつかむことができず、何をしているかわからないまま敗戦したという感じ。
 守備ではしっかりリトリートしてスペースを消し、攻撃は中盤を飛ばしてFW勝負。ジュビロレイソル攻略の手本を見せてくれた。