とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこジャパン W杯前の壮行試合 雨中の奮戦

 来週26日から始まるドイツW杯を前に、なでしこジャパンが韓国と壮行試合。だがあいにくの雨で、ゲームとしては難しい試合になった。今の時期のドイツが雨が多いとは思えないので、一喜一憂する必要もないが、一生懸命ボールを追いかける姿には、ぜひ活躍してきてくれ、メダルを目指し持ち帰ってくれ、と応援する気持ちが高まる。
 メンバーを見た第一印象は、昔からのメンバーが頑張っているな、という印象。昨年のアジア大会メンバーがほとんどなのでそう思ったのかもしれないが、知らない名前はGKの海掘くらい。経験を積んだなでしこたちに期待がかかる。
 ゲームは日本の選手たちが雨の中でもうまくボールをキープし、パスをつないで攻めていく。1分、宮間の縦パスを大野が落とし安藤梢がシュート。韓国GKチョン・ミンギョンが横っ飛びセーブ。8分にも近賀のクロスを安藤とDFが競って、こぼれたボールをDFがクリアすると詰めた澤に当たって前へ。惜しくも外れる。19分には近賀のクロスを澤がヘディングシュート。
 しかし韓国サイドのピッチコンディションが最悪で、日本もなかなか思うように攻めていけない。18分にCBの熊谷が負傷交代したのも影響したかもしれない。次第に韓国の中盤がボールを拾うようになってきて、26分、CFパク・ヒヨンのドリブルから人数をかけて攻め寄せる。若いGKの海掘が冷静にセーブ。ここから次第に韓国ペースとなってくる。
 29分、FKからクォン・ハヌルが入れたボールが岩清水に当たり右WGチャ・ヨニが詰める。32分、右SBイ・ウンミのクロスを左WGイ・ジャンミがつなぎ、チャ・ヨニがシュート。GK海掘の正面。36分、パク・ヒヨンがゴール前で反転。CB田中がタックルに入り、あわやPKかと思ったが触っていない。
 終盤ようやく日本もパスがつながるようになってきて、39分、鮫島のクロスに永里がヘディングシュート。43分、安藤から大野のクロス。永里の手前でDFがクリア。44分、CKに安藤がシュートを放つがわずかに外れる。
 韓国は雨の中でもCBが高くて強い。中盤も固く、日本はなかなか攻め切れない。後半に入り13分、宮間の縦パスを大野が落とすが近賀に届かない。16分、近賀のクロスに澤がヘディングシュート。18分、宮間のスルーパスに永里が飛び込むが、GKチョン・ミンギュがセーブ。サイドが変わり、韓国ゴール前は比較的ボールも転がる。日本もパスを回しやすくなった。
 22分、日本は安藤と大野に代えて、丸山と岩淵を投入。するとこの二人が右サイドでボールをよく追い、中盤で阪口が奪い取ると、澤が右前方にパス。永里が走り込みマイナスのクロスに宮間が正確なミドルシュート。ようやく日本が先制点を挙げた。
 しかし30分、韓国も同点に追い付く。スローインからアンカーのチョ・ソヒョンがクロスを入れると、GK海掘が近賀と交錯しキャッチミス。これをチ・ソヨンに冷静に決められる。33分にはイ・ヒョニョンのスルーパスに、チ・ソヨンがシュート。GK海掘がわずかに触ってバーを叩く。
 日本もロスタイムに入って、宮間のスルーパスに永里が走り込み、こぼれ球を丸山がシュート。決まったかと思ったがオフサイドの判定。ロスタイム3分には阪口のミドルシュート。さらにロスタイム5分には鮫島のスルーパスに丸山が飛び出し、クロスを入れるが、やや高く永里に合わない。
 これでタイムアップ。結局ゲームは1-1の同点に終わった。韓国はW杯には出られないが、若手が育って溌剌としたサッカーを展開し、オリンピック予選では手強いライバルになりそう。特に守備の強さが光る。
 日本は残念ながらドローに終わったが、冒頭に書いたように一生懸命さが光るゲームだった。本番前にランキング5位のスウェーデンテストマッチをやって27日のニュージーランド戦を迎えるスケジュールだそうだ。この日のゲームは参考にならない。いい準備をして、優勝狙ってがんばってほしい。ガンバレ、なでしこジャパン