とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

結婚と市民権

 「フランスではゆるい結婚が多い」とテレビでやっていた。「ゆるい結婚」って何だろうとWikiで調べてみたら、どうやら民事連帯契約(通称PACS)のことらしい。
 これは共同生活者の法的契約関係を保護する制度で、もともとは同性カップルなどを想定していたようだが、フランスでは、簡単に離婚できないなど、通常の結婚に対する規制が厳しいため、民事連帯契約により結婚生活を送る異性カップルが増えてきているという。
 翌日妻が、近所のお宅の話として、アメリカの永住権を取得している男性と結婚をした女性がなかなか永住権を取得できないという話をしていた。結婚したんだから二人は一体、だから永住権も与えるのが当たり前ではないか、というのが妻(及びご近所の主婦連)に言い分のようだ。
 ことの真意はよくわからないが、先日のフランスの話と合わせて、こんな話をした。
 それは多分、結婚は結婚する当事者同士の権利関係だけが問題となる私法・民法的な性格の法制度なのに対して、市民権や永住権は、他の国民がその人を仲間として認めるかどうかという公法的な制度だからじゃないか、と。 どうなんでしょうね。
 そういえば先日仕事で、「公営住宅は『終の住処』化をめざしていません」と言い切った。気持ちが良かった。