とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

腐ってもマンU いや、若くてもマンU

 アーセナルリバプールチェルシーとドロー発進。ビッグ4ではマンUだけが勝利発進。もっとも開幕戦からビディッチ、ファーディナンドと故障で途中交代となり、前途に不安は残る。他のゲームを見ると、昇格チームとの対戦となったマンCとボルトンがともには4-0と勝利している。特にマンCはアグエロがさっそくの活躍を見せ、シーズンが楽しみだ。
 さてマンUのゲーム。序盤、ウェストブロミッチを圧倒。そして13分、新加入アシュリー・ヤングのクロスからルーニーがトラップを外に持ち出してのシュートでゴールをねじ込む。さすがのルーニー。14分にもルーニーが中盤から持ちこんでのシュート。今シーズンはルーニーを中心にチーム作りをするようだ。
 ピッチを広く走り、守備も厭わないルーニーの姿に、先発した新加入のウェルベッククレバリー、A.ヤングも動かざるを得ない。22分にはナニからルーニーのスルーパスウェルベックが受けて戻し、ルーニーのはたきにナニがシュート。29分にもA.ヤングのCKをGKフォスターが弾いたところをナニがボレーシュート
 だが、序盤押されっ放しのウェストブロミッチも35分、DFからのフィードをFWロングが戻し、ボランチから長駆走り込んだシャルナーがシュート。ここは引退したファンデルサールの後を継いだGKデヘアがナイスセーブ。ゴールキックからのカウンターにヤングが持ち込み、ルーニーのクロスにボランチクレバリーが飛び込む。マンUルーニーに引っ張られ、みんなが運動量を惜しまない。
 と思った直後の37分。ウェストブロミッチは新加入FWロングが左サイドで切り返しからシュートを放つと、GKデヘアがタイミングを合わせ損ねゴールを許してしまう。ウェストブロミッチ同点。44分にもFWチョイのシュート性のクロスをかろうじて弾く。若さと不慣れさが出る。
 同点に追い付いたウェストブロミッチは後半、自信を持ってマンUに対峙し、互角にゲームを展開する。特にロングが自信を付けた印象。そこへ7分、前半から不調を訴えていたビディッチが負傷交代。エバンスを投入。
 さすがに勝利をめざしたいマンUは20分にウェルベックに代えてベルバトフを投入。ベルバトフは前線でさすがのキープ力やさばきを見せるが、決定機を演出するまでにはいかない。すると30分、今度はファーディナンドが太腿裏の不調を訴え、新加入のジョーンズに交代。これでDFラインはCBがエバンス23歳、ジョーンズ19歳、両SBは共に21歳のファビオとスモーリングボランチアンデルソン23歳、クレバリー22歳と若い。極め付けはGKのデヘア20歳。攻撃陣はベルバトフの30歳を筆頭にA.ヤング26歳、ルーニー25歳、ナニが24歳と中堅と言っていい年代だが、それにしても若い。
 33分にはウェストブロミッチのFKをデヘアがファンブル。さらに不安を掻き立てるが、たとえ若くてもそこはマンU。36分、左サイドでボールを持ったA.ヤングが切り返しから前進してクロスを入れると、DFに当たったボールはそのままゴールに飛び込んでしまう。オウンゴールで勝ち越し。そのままタイムアップ。いかにもマンUらしい勝負強さで勝利を呼び込んだ。
 だが、ビディッチ、ファーディナンドの両CBをケガで欠いたのは痛い。次節はトットナム。さらにアーセナルボルトンチェルシーと手強い相手が続く。ファーガソン・マジックはケガにも強いのか。シーズン早々、マンUに試練が訪れた。