CL準決勝、バルセロナ対チェルシーは、ホームで守り切った末にカウンターによるゴールで1-0と勝利したチェルシーが、アウェイの第2レグでいったんは2-1と逆転されながら、またもカウンターで1点を返し、さらに焦るバルセロナ相手に追加点を挙げて、トータル3-2で決勝進出を決めた。
一方、もう一つの準決勝、バイエルン対レアルマドリードは、第2レグでレアルマドリードが追い付いてPK戦突入。こちらもバイエルンが勝利して、スペインの両チームは準決勝で敗退した。
これらのゲームも観たいものだが、まずは遅ればせながら、バイエルン対レアルマドリードの第1レグ。それにしてもこのクラスになると有名選手がずらっと並んでいる。エジル、ケディラにとっては母国ドイツとの対戦。代表チームの同僚が大勢いる。
7分、シャビ・アロンソの縦パスからエジルのスルーパスにベンゼマが抜け出す。シュートはGKノイアーがナイスセーブ。前半、リアルマドリードが速いプレスから次第にペースを握っていく。
バイエルンがペースを取り戻したのはようやく15分過ぎ。ロッベンがラームとのパス交換から中に絞り、スルーパスにリベリーが抜け出すが、DFに止められる。しかしその直後の17分、クロースのCKにセルヒオ・ラモスとバードシュトゥバが競って、こぼれ球をリベリーがシュート。バイエルンが先制した。
その後はしばらくバイエルン・ペース。28分、リベリーのサイドチェンジにシュバインシュタイガーがシュートを放つと、レアルマドリードも29分、ディマリアのドリブルからロナウドが受けてシュート。37分にはシャビ・アロンソの長いFKにCBペペがヘディングシュートをするが、GKノイアーがセーブ。40分にはディマリアの長いフィードにベンゼマがシュート。ベンゼマって、ごつい外観の割に繊細な技術と強さを兼ね備えていて、いいなあ。
バイエルンも40分、クロースのドリブルからスルーパスにマリオ・ゴメスがシュート。GKカシージャスがナイスセーブ。マリオ・ゴメスをトップに置いて、クロースが自由に中盤に下がり、リベリー、ロッベンの両ウィングで仕掛けるバイエルンの攻撃も力強い。そこに両SBがからんでいく。
後半4分、エジルのスルーパスにベンゼマが抜け出すが、CBボアテングがブロック。守備も強い。7分にはリベリーのドリブルからシュバインシュタイガーが右に流し、右SBラームが右サイドを上がるのを囮に、ロッベンが中へ切れ込みシュート。
ところが8分、カウンターからシャビ・アロンソが前にパスを入れると、ディマリアがつないで、ベンゼマがキープから左にスルーパス。クリスチャーノ・ロナウドがGKノイアーと一対一となるが、シュートはノイアーがブロック。こぼれ球をエジルが拾い、右に流すと、ベンゼマが縦に走ってクロス。ロナウドが戻してエジルがシュート。レアルマドリードが同点に追いつく。
16分、バイエルンはシュバインシュタイガーに代えてミュラーを入れて点を取りにくる。レアルマドリードは24分、エジルに代えてマルセロを投入。ロナウドを右に回してディマリアがトップ下。マルセロを左SHにしてラームを抑えにかかる。
26分、FKからDFにこぼれをM.ゴメスがシュート。直後、ボアテングのフィードをDFが弾いたところをミュラーがシュート。28分、ラームのクロスにM.ゴメスがヘディングシュート。バイエルンが攻めていく。
レアルマドリードは35分、ディマリアに代えてグラネロ、39分、ベンゼマに代えてイグアインを投入するが、バイエルンの勢いは止まらない。41分、ラームのクロスにM.ゴメスが強烈なヘディングシュート。GKカシージャスの正面。42分、リベリーからミュラーのスルーパスにM.ゴメスが走り込むが、DFがクリア。そして45分、右SBラームが左SBコエントラオンをかわしてクロスを入れると、M.ゴメスが飛び込む。ゴール。ついにバイエルンが勝ち越した。
長いロスタイムも守り切り、第1レグはホームのバイエルンが勝利した。第2レグの結果に関わらず、いいゲーム。特にホーム、バイエルンの意地を感じた。宇佐美がこのチームで活躍できる日は来るのだろうか。クロースやミュラーのところで役割があればいいのだけれど。