とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

オーストラリア戦アウェイでドローは想定内。ピッチと審判が予想以上に酷かった。

 ビデオの調子が悪く、キックオフからの5分間を録画できなかった。ビデオの回復を待つ間にもオーストラリアのミドルシュートが2発は飛んだ。さらに6分には後方からのフィードからケーヒルがシュート。GK川島がファインセーブ。跳ね返りを右SHウィルクシャーがニアへ強烈シュート。これも川島がナイスセーブ。
 日本も7分、遠藤のスルーパスから本田がシュート。さらに8分、長谷部のクロスに岡崎がヘッドで合わすが、枠を外してしまう。オーストラリアの中盤を省略した放り込みと高さ勝負に日本が後手に回る。
 17分、右SBノースのクロスにFWのケーヒルとアレックスが重なって難を逃れる。19分にはウィルクシャーのクロスをケーヒルがヘッドで落とし、CBニールがシュート。こぼれ球をアレックスがシュート。内田が身体に当て、こぼれ球を栗原が倒れたままクリア。20分、CMマッカイのCKにニールがヘディングシュート。今野のクリアを左SBカーニーがシュート。前田が身体を張る。
 前半はオーストラリアが圧倒する。日本はパスをつなごうとするが、悪いピッチにミスが出て、なかなか攻撃が作れない。それでも20分を過ぎる頃にはピッチにも慣れてきて、33分、本田の縦パスから香川がドリブルで前進、左に流し、長友がクロスをゴール前に入ると、次第に日本ペースになってくる。
 43分、内田から本田が受けて縦パス。香川が倒されながら前に流すと、内田が走り込んでシュート。残念ながらバーの上。ロスタイムにも本田の縦パスに岡崎がポストプレー。DFのクリアがオーストラリア選手の手に当たり本田の元へ。左に流し、前田のポストプレーから香川がシュート。だがDFの股下をねらったシュートはブロックされる。ハンドでPKを取ってもおかしくないが、その後の攻勢にファールを流され、チャンスを逃してしまった。
 しかし、後半に入っても日本が押し込んでいく。10分には途中交代のCMミリガンが内田へのチェックで2枚目のイエローカード。退場となってオーストラリアが一人少なくなる。厳しい判定だが、日本にとってはラッキー。
 そこでさらに押し込むと、16分、日本の猛攻から岡崎のクロスに前田が飛び込む。GKシュウォーツァーがセーブ。だが20分、ショートCKから本田が長谷部のスルーパスに右サイドをえぐり、クロスに岡崎がつぶれた後ろで栗原がシュート。日本が待望の先制点を入れる。
 ところが24分、オーストラリアのCKにゴール前でアレックスを内田が抱きかかえたとしてファールの判定。オーストラリアにPKが与えられ、これをウィルクシャーが決めて同点に追い付いた。ほとんど帳尻合わせの判定に泣く。内田はイエローカードをもらい次戦出場停止。それもあって28分には酒井に交代する。
 32分、オーストラリアがCKからCBニース、右SBノースとつないで、オグネノブスキーがシュート。バーを叩く。危ない。だが、失点直後はやや浮き足だった日本だったが、すぐに落ち着きを取り戻し、攻勢をかける。33分、岡崎のクロスに香川がヘディングシュート。34分、長友のクロスに香川がワントラップからシュート。しかしGKシュウォーツァーの正面。44分にはアレックスと交錯して栗原に2枚目のイエローカード。これも帳尻合わせの感が強いが、微妙な中東の笛に翻弄された。
 ロスタイムにはウィルクシャーのFKにあわやGK川島がファインセーブ。そしてロスタイム3分過ぎ、ゴール前のFK、本田が蹴ろうとしたところでタイムアップの笛。楽しみを一つ奪われた感があるが、それでもアウェイでドローは上々の結果。最終予選序盤3連戦を2勝1分け勝ち点7と最高の結果で終えた。
 オマーンからの長距離移動でコンディション的には日本が有利。オマーン戦、ヨルダン戦の出来からも日本が勝利するかと期待したが、やはりホームのオーストラリアは強かった。それでも危ないシーンは何度かあったものの、前半半ば以降はペースを握っていたのは日本。ホームではきっとやってくれるはず。だがそれまでに、本田と香川の関係や今野、栗原、吉田に代わるCBの整備を進める必要がある。このゲームでは内田がよかったが、右サイドの連携構築も課題の一つだ。次戦までにさらにバージョンアップした日本代表を見せてほしい。