とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグが始まった。昨年の王者マンCは逆転・逆転の展開で昇格組サウサンプトンに勝利。さっそくプレミアの醍醐味?

 プレミアリーグが始まった。仕事が忙しい中、休暇を取っ日帰り避暑なんかをしているから、録画はしてもなかなか見られず、ようやくマンC対サウサンプトン戦を見終わった。
 マンCは唯一の補強選手、ロドウェルヤヤ・トゥーレと並んでCMに入った他は、ほとんど昨年と同じ顔触れ。対するサウサンプトンは全く聞き覚えのある選手はいない。せめて李忠成とも思うが、ケガが未だ癒えずベンチ外。ゲームはアウェイのサウサンプトンがマンCをリスペクトしたこともあって、圧倒的なマンCペースで進む。
 ところが8分、アグエロのドリブルを右SBクラインがタックルで止めた際に足を挟んだか、膝のケガでさっそくジェコに交代する。そして16分、ダビド・シルバの縦パスにテベスPA内に走り込んで、受けては反転しようとしたところをCBホーイフェルトが足をひっかけ倒してしまう。PK献上。2部ではあり得ないような反転だったか。ところがD.シルバの蹴ったPKはGKケルビン・デービスの正面。シーズン開幕直後でD.シルバもまだしっかり目覚めていない印象。
 開幕直後と言えば、Y.トゥーレも運動量が少なく重たい。そう思ってみるとナスリも。アグエロもそうだったかもしれない。逆にサウサンプトンは低くブロックを作って守備を固め、マンC相手にゴールを守る態勢。一方的にマンCが攻めるも決定機がなかなか作れない展開だったが、40分、ナスリのスルーパステベスが走り込んできれいに先制弾。44分にはD.シルバのスルーパスにジェコが抜け出しシュートを放つ。ここはGKのK.デービスに止められたが、得点以上にマンCが圧倒して前半を終わった。
 後半に入っても序盤はマンCペース。4分、ナスリが左サイドからDF二人を振り切ってクロスを入れると、ジェコがフリーでシュート。しかし当たり損ねでGKがキャッチ。7分にはY.トゥーレのクロスに左SBクリシーが上がってクリーンシュート。わずかに枠を外すが、マンCが圧倒する。さらに9分、ナスリのCKのはね返りを右SBサバレタボレーシュート。10分、D.シルバのスルーパステベスが右サイドを駆け上がり、クロスをGKが弾いたところにナスリがていねいに落とし、D.シルバがシュート。しかし再三の好機を外していると、サウサンプトンは昨シーズン2部の得点王ランバードを投入し、反撃を試みる。
 するとその交代がずばりと嵌る。14分、マンCゴール前の混戦からランバードがシュートを決めてまず同点。さらに23分、CKからのこぼれ球をロドウェルパスミス。これを左SHララーナが奪ってカウンター。いったん右に開き、返しのパスをていねいに落とすと、交代したばかりのスティーブン・デービスがシュート。あっという間にサウサンプトンが逆転してしまう。
 マンCは27分、D.シルバに代えてバロテッリを投入。するとその直後、CKの混戦からジェコがシュートを決めてマンCがまた追い付く。その後のチャンスをサウサンプトンが決め切れずにいると、みたびマンCの猛攻が始まった。
 28分、Y.トゥーレのドリブルからナスリのクロスにバロテッリがシュート。バロテッリもまだゲーム勘が戻っていない印象。31分、Y.トゥーレのFKはGKのK.デービスがファインセーブ。ようやくY.トゥーレも身体が温まってきた印象。32分、Y.トゥーレのクロスにジェコがヘディングシュート。そして35分、クリシーのクロスのこぼれをナスリがボレーシュートを決める。マンC再逆転。
 サウサンプトンも反撃。39分、右SHパンチョンのクロスをランバートが落とし、CBフォンチがボレーシュート。しかしこちらはゴールが決まらない。やはり技術の差は如何ともしがたく、そのままマンCが押し切って、初戦を3-2と勝利した。
 しかし前半こそ守備的だったが、後半攻勢に転じた後のサウサンプトンは面白い。負けたとは言え、マンC相手にこれだけやれれば昇格シーズンも自信を持って後のゲームに臨めるのではないか。面白いチームがまたプレミアリーグに加わった。楽しい新シーズンになりそうだ。