とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香川は早くもすっかりマンUの一員になっていた。次はゴールを期待したい。と思ったら、第2戦でゴールを挙げた。さすがだね。まずは初戦の観戦記録です。

 マンUエバートンとのアウェイ開幕戦。0-1で敗戦したものの香川はそれなりに活躍したという報道だったが、こうして実際に観戦してみると、思った以上にチームになじんでいた。常にボールサイドに寄っていってボール保持者をサポートし、ボールを引き出し、時にシンプルに、時に場面を展開し、時に決定的なパスを出していく。長いドリブルはなかったが、囲まれてもしっかりキープしてボールを回す場面もあり、こんなプレーをしてくれれば、仲間のプレーヤーも香川にパスを出すし、動いて引き出そうとするプレーを起こす。まるで数年もプレーしてきたかのような落ち着きと信頼を既に得ているようだ。今シーズンのマンUは香川を中心に回るのではないかとさえ思えるようなプレーぶりだった。
 しかしエバートンがよかった。序盤から高いプレスをかけてくる。それでも8分、香川からのスルーパスルーニーが抜け出し、クロスを戻す。香川がやや追い付かなかったが、このプレーからようやくマンUも落ち着きを取り戻したようだ。しかしエバートンがいい。
 14分、スローインからフェライニがDF二人の間を抜けてライン際からシュート。ポストを叩く。17分には左SBベインズが見事なFK。マンUも22分、CMクレバリーの縦パスを受けたルーニーがスルーパス。走り込んだ香川がヒールで後ろに流すが、ルーニーが届かない。
 逆にエバートンも24分、ベインズから左SHピーナールがCFイエラビッチとのワンツーで切れ込み、CMギブソンのスルーパスにイエラビッチが走り込む。ここはクリアされたが、25分、CKをGKデヘアが弾くと、ピーナールがヘディングシュート。GKデヘアがスーパーセーブでクリア。33分、ベインズのパスからピーナールミドルシュート。GKデヘアがファインセーブ。35分にもピーナールのクロスをフェラインが落とし、ベインズから右SHオズマンがシュート。
 マンUは29分、ルーニーのFK。38分、左SBエブラのクロスからルーニーがシュート。そして38分、ルーニーとのパス交換から香川がスルーパスウェルベックが走り込むが、DFの寄せに体勢を崩しながらのシュート。枠を外す。41分、ジャギエルカのフィードをフェライニが落とし、オズマンが反転からシュート。GKデヘアがナイスセーブ。45分、ベインズのFKもGKデヘアがファインセーブ。この時間帯、GKデヘアの好プレーで何とか無得点で守る。ロスタイムにはCKから香川の中に切れ込みながらのクロスにルーニーがヘディングシュート。しかしわずかに合わず、強く当たらない。
 後半もエバートンの高いプレスが続く。4分、フェライニポストプレーからオズマンが右に流し、右SBヒバートのクロスをフェライニが落としてオズマンがボレーシュート。バーにはね返される。しかしマンUもこのクリアを香川が拾い、味方とのパス交換からカウンターでドリブル前進ウェルベックへスルーパスを出すが、CBジャギエルカがナイスクリア。さらに5分にはルーニー、香川、ルーニー、香川とつないで抜け出すが、またもジャギエルカがクリア。エバートンは剛のディスタンと柔のジャギエルカがよく機能している。
 そして12分、イエラビッチのCKにフェライニがドンピシャ・ヘッド。強烈なシュートがネットに突き刺さる。高さも強さもあるフェライニを止められない。19分にはベインズのFKから戻しのクロスをフェライニがヘディングシュート。やはりフェライニがよく効いている。ベインズの正確なクロスもいい。
 香川は必ずボールサイドに寄っていくだけでなく、受けて簡単にさばいたらすぐに動き出しボールを引き出していく。22分、香川が起点となってルーニーが右に流しバレンシアがクロス。DFのクリアを香川が拾って落としをCMクレバリーがシュート。またもCBジャギエルカがブロック。
 マンUは23分ファンペルシー、33分アシュリー・ヤング、40分にはアンデルソンを投入。前線の組み合わせを変えていくが、香川は常にトップ下。34分、A.ヤングのスルーパスファンペルシーが抜け出しクロス。香川が走り込むが、GKハワードがブロック。結局最後までエバートンの守備が堅く、マンUはゴールを挙げることができなかった。
 しかし香川は予想以上にチームになじんでいた。マンUファーディナンド、エバンズらCBを故障で欠いて、本来CMのキャリックが代役を務めた。この点で問題はなかったが、代わりにCMに入ったスコールズクレバリーのコンビでは二人とも守備的で攻撃的なスイッチが入らない。香川がこの位置まで下がってゲームを作る場面が再三見られたが、今後は香川をCMで起用することも多くあるのではないか。先発したルーニーウェルベック、ナニに加えて、途中出場したファンペルシー、A.ヤング。本来右SHのバレンシアは右SBの起用だが、ラファエルがベンチに待機。さらにエルナンデスベルバトフがベンチに座る。もっともベルバトフCSKAモスクワへ移籍の噂だが、さらにブットナー、エンリケスの若手獲得の報道もあり、競争は依然厳しい。しかしこのゲームでの動きを見ると、香川は十分中心選手としてシーズンを活躍できるのではないか。次節ホームのフラム戦、さっそくのゴールを期待したい。
PS. と夕べ書いたら、今朝にはもう初ゴールの報。さすがですね。テレビ放送を楽しみにします。