とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯予選ホーム、イラク戦勝利。アウェイに若干の不安を感じる内容。

 W杯最終予選第4戦、対イラク戦は1-0で勝利。だが、若くて怖いもの知らずのイラクの前に大勝とは行かず、アウェイに不安を残す内容となった。
 イラクはゲーム前に言われた有力選手を起用せず、若手主体で先発。そして4分、左SHゲニーのCKにCBアフマド・イブラヒムがニアにフリーで飛び込んでヘディングシュート。GK川島がナイスセーブで弾き出す。まず立ち上がりに肝を冷やした日本。寄せが速く厳しいプレスにとまどいを見せる日本。しばらくは様子見で後方でパスを回す。
 それでも個人の突破から少しずつ日本が攻勢を引き寄せていく。11分、長友のミドルシュートはGKバイラウィーの正面を突くが、15分には岡崎のクロスに清武がファーサイドを抜けてヘディングシュート。GKのセーブを拾った清武が今度は左サイドからクロスを入れると前田がヘディングシュート。技術的には日本の方が確かで余裕を持ってかわすが、決定機を多く作れるわけではない。逆に21分、ゲニーのCKに右SHアブドラがフリーでシュート。枠を外してくれたが、少しでも離すと怖い。
 日本の先制は25分。右サイドから駒野のスローインに岡崎がうまく抜け出し、クロスに前田がドンピシャ、ゴール前に飛び込み、ヘディングシュートを決めた。その後も日本が、本田のキープから清武、岡崎、長友らが前線に飛び出していくが、イラクの守備が堅い。オフサイドも多く、なかなか決定機がつかめない。
 すると41分、日本のCKのチャンスからこぼれ球を吉田がミドルシュート。しかしこのクリアからイラクがカウンター。アブドラがドリブルで抜け出し、ゲニーが走ると、最後はファーサイドへ巻くシュート。GK川島のスーパーセーブで何とかゴールを守った。ロスタイムには本田のCKのこぼれ球を遠藤がボレーシュート。だがGKバイラウィーがナイスセーブ。押し気味の展開ながらわずか1点のリードで前半を終えた。
 後半はイラクのプレスにも慣れ、日本ペースでゲームは進む。7分、長友がDF二人に挟まれながら力強く抜け出して得たFKを遠藤が蹴って、こぼれ球を本田がシュート。だがDFがブロック。18分には本田のCKに吉田がオーバーヘッドシュートを見せる。全員でゴールを固めて守るイラク
 だが19分、キャプテンのマハムードが交代で入ると、メンバーを鼓舞して反撃ムードを高める。24分、遠藤から清武のスルーパスに長友が長駆抜け出し、クロスに本田がヘディングシュート。いい攻撃だったが、シュートが決まらない。
 するとイラクは30分アクラム、33分ジャシムとこれまでのレギュラー・メンバーを投入し、さらに気持ちを注入。34分、ジャシム?のスルーパスにマハムードが抜け出しシュート。GK川島がナイスセーブ。マハムードがオフサイドを取られたが、けっこう微妙。互角の展開になってくる。
 35分、清武のアーリークロスに本田がダイビングヘッド。しかしこれもGKバイラウィーが好セーブを見せ、さらにポストに弾かれる。逆に42分にはジャシムがミドルシュートを放つが、GK川島の正面。最後は細貝、ハーフナーと交代出場させ逃げ切ったが、けっして楽勝ではなかった。
 いや、アウェイ・ゲームを考えれば、イラクに自信をつけさせたゲームだった。伊野波のCBにやや守備に気を取られ、攻撃に厚みをつけ切れなかったかもしれない。何度かカウンターを浴びたのは今後に向けて大きな不安要素だ。とは言ってもこの勝利は貴重。まずは各選手が各リーグで活躍し、自信をつけて11月のオマーン戦に臨みたい。