とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテル対ローマは激しいゲームの末、ローマが競り勝つ。スナイデル不発。

 セリエA第2節。先週行われたインテルASローマのゲームを観た。インテルは新加入アルバロ・ペレイラが左SHで先発し、長友はいつもの左SB。サネッティが右SBに入った。インテル・ホームのジュゼッペ・メアッツァだったが、ローマが序盤から積極的。前半15分、トッティのクロスに左SHフロレンツィが中に飛び出し先制する。そこまでインテルもよく守っていたが、オスワルド、デストロとFWが中央で待つ中で、中盤から押し上げてきたフロレンツィを捉えることができなかった。
 直後の16分、インテルカッサーノのクロスにミリートが中央に飛び出し、2トップが好調さをアピールするが、GKステレケンブルグがしっかり抑える。ローマのDFラインが高い。ミリートが何度も裏を狙って飛び出すが、オフサイドを重ねる。21分、ショートCKからスナイデルミドルシュート。GKステレケンブルグがナイスセーブ。
 お互い中盤で厳しい攻防。激しいコンタクト・プレーが続く。そんな中、インテルアルバロ・ペレイラが躍動。激しいプレーからインテルが反撃する。29分、ショートCKからスナイデルが右足アウトでクロス。ミリートがヘディングシュートで合わせるも枠を外す。38分にはCMガルガーノのパスを受けて長友が切り返しからミドルシュート。だが長友のシュートはこれ1本。アルバロ・ペレイラがもっぱら攻撃的で長友は守備重視。スナイデルとの連携でライン際まで上がってクロスを入れた場面が序盤にあったが、攻撃的シーンはこれくらいだった。
 44分、スナイデルのFKがGKを襲う。そしてロスタイム1分、中盤底からのスナイデルのフィードをカッサーノが受けてキープから反転してシュート。これがCBブルディッソの足に当たってループ気味にゴールに飛び込んだ。インテルが前半終了間際に同点に追い付いた。
 だが後半に入ってもローマの攻撃意欲は高い。3分、CMタクシディスの縦パスをFWオスワルドが受けてシュート。さらに4分、デストロのクロスにオスワルドがシュートを放つ。序盤ローマ・ペースで始まった後半だったが、インテルは6分カッサーノに代えてパラシオを投入。次第にインテルも反撃のペースをつかんでくる。
 14分、長友も入って左サイドでの密集の攻防からスナイデルが右に流し、右SHグアリンがシュート。さらに22分、足を痛めたアルバロ・ペレイラに代えてカンビアッソを投入。だがその直後、中盤の攻防からトッティが長いスルーパス。これにオスワルドが反応し、DF3人の間を抜けてGKをかわすループシュート。ローマが勝ち越す。トッティ健在。
 反撃をしたいインテルは31分、ガルガーノに代えて攻撃的MFコウチーニョを投入。だが36分、右SHマルキーニョが起点となって左サイドからオスワルドがクロスを入れると、上がったマルキーニョがフリーでシュート。ローマが3点目を入れてインテルを突き放した。
 その後もコウチーニョがうまく機能せず、ロスタイムにグアリンのフィードにスナイデルが技巧的ボレーを放ったのが唯一の見せ場。そのまま3-1でローマが勝利した。
 前半には中盤の激しい攻防が見られ、面白いゲームだったが、アルバロ・ペレイラのがんばりはあったものの攻撃力と連携力でローマがインテルを上回った。アルバロ・ペレイラの加入で長友がどうなるかと思ったが、ペレイラとの連携もよくしっかり役割を果たしており、インテルにとっていよいよ欠かせない選手になってきたようだ。