とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

最初チョロチョロ、中パッパ、最後はスリリングなサッカーショーでスコアレスドローも大満足。

 マリノスサンフレッチェJリーグ第28節。サンフレッチェは勝ち点差5をつけて首位を快走。対するマリノスは10位ながら、前半戦のゲームではアウェイでサンフレッチェをやぶっている。マリノスのように守備が堅く、かつ、セットプレーで俊輔からいいボールが出てくるようなチームはサンフレッチェは苦手ではないだろうか。面白いゲームになる。そんな期待を持って観始めた。
 序盤、ホームの声援を背に、マリノスが積極的にプレスをかけてくる。5分には右SB小林のクロスをCF小野が胸・足とトラップしてシュート。さらに20分、高萩のサイドチェンジの横パスを左SBドゥトラがカットして、そのまま持ち上がりシュート。マリノスが押し込んで、サンフレッチェにいいシーンを作らせない。
 それでも28分、ボランチの青山から長いフィード。佐藤が縦パス1本で抜け出す。が、その前でマリノスのCB青山がヘッド。こぼれ球を高萩が拾ってスルーパスを出すが、佐藤のポジションはオフサイド。しかし実にサンフレッチェらしい攻撃。1本のパスで決定機を演出する。
 30分、マリノスも細かいパスをつないでサンフレッチェのゴール前に進出。斎藤のスルーパスに兵藤が抜け出しかけるが、トラップが大きくブロックされる。
 森脇が出場停止で右SBに今シーズン初先発の塩谷を入れたサンフレッチェは右からの攻撃がほとんど見られなかったが、この時間になってようやく右WB石川にボールが渡るようになり、右サイドから左サイドへ。両サイドを使って攻撃が活性化してくる。
 41分、青山のフィードに左WB清水が小林を抜いて切れ込み、ファールをもらう。高萩のFKはGK榎本がパンチング。石川がミドルシュートを放つが枠を外す。マリノスも44分、斎藤のドリブルをCB千葉がブロック。俊輔のCKはGK西川がキャッチ。お互い譲らず前半を終えた。
 後半3分、小野のクロスに兵藤がヘディングシュート。やや体勢を崩し、枠外へ。4分、俊輔の縦パスからドゥトラが左に流し、斎藤が千葉を抜いてシュート。だが、これもコースを外す。マリノスマルキーニョス、富沢、栗原が出場停止。小野一人では決定力に欠く。
 次第にサンフレッチェの動きがよくなり、マリノスを押し込み始める。8分、清水のクロスに佐藤がダイビングヘッド。GK榎本がファインセーブ。石川が詰めるがシュートはサイドネット。13分には青山の縦パスを受けた高萩がDF3人を抜いてシュート。DFに当たったボールが佐藤に渡るが、オフサイドの判定。ここでサンフレッチェが動く。右WB石川に代えてミキッチ
 マリノスも俊輔、ドゥトラのベテランががんばってパスをつなぎ攻撃。だが、サンフレッチェの守備は堅い。守って、そしてパスをつなぎ、マリノスのゴール前まで詰め寄る。23分、青山の縦パスをDFがブロック。青山がもう一度拾って高萩へ。スルーパスに佐藤が飛び出すが、わずかに届かない。マリノスも24分、俊輔のスルーパスに兵藤が抜け出しきれず、落としを斎藤がミドルシュート。GK西川が正面でキャッチ。27分にはミキッチのクロスを佐藤がスルーして森崎和幸がシュート。枠を外す。
 そして30分、カウンターから斎藤がドリブル。左を上がった小野に渡すと、PA内に中へ切れ込んでいく。後ろから追ったミキッチの足がかかりファール。PKを献上。これを小野が蹴るが、GK西川の迫力に押されたか、ふかしてしまう。
 36分、清水のクロスに森崎浩司がダイビングヘッド。だがわずかに枠を外す。38分、森崎浩司に代えて石原を投入。サンフレッチェが攻勢をかける。ロスタイム1分、ピッチ後方から青山の長いFKをいったんはDFがキープしたものの清水がつっかけて奪うと、佐藤が受けてすぐにパス。だが清水のシュートはポストの左。ロスタイム4分、青山の縦パスを石原が受けて、DFの間を抜けていく。シュートは間一髪、マリノスの青山がスライディング・ブロック。ロスタイム6分には清水のクロスに佐藤がダイビングヘッド。GK榎本がセーブ。
 最後の最後までハラハラドキドキ。可能性を感じさせる攻撃を見せたが、ここでタイムアップ。スコアレスドローに終わったが、最後まで緊迫したスリリングなサッカーを堪能した。やはり期待に違わず、サンフレッチェのサッカーは面白かった。