とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ガンバ天皇杯決勝進出。アントラーズはやはり中途半端。ガンバの思いの方が上回る。

 リーグ16位で来シーズンJ2降格が決まったガンバ対11位と初めての二桁順位で終わったアントラーズの対戦。天皇杯に入り、今野をCHに上げて調子を上げてきたガンバがどんなプレーを見せるか、興味を持った。
 序盤、ガンバがパスを回して攻めていく。アントラーズは守備を固めてカウンター狙い。11分、二人のCH今野と武井でボールを奪い、縦パスに左SB藤春が抜け出してクロスに遠藤がシュート。今野と遠藤をそれぞれ1列上げて距離が近くなり、CFに入った家長のキープ力もあって、左右のSH、SBが積極的に攻撃に絡んでいく。アントラーズは12分、右SH遠藤から大迫がポストに入り、トップ下のドゥトラがシュート。大迫を中心にした攻撃を見せるが、サポートする攻撃陣が物足りない。
 ガンバが押し気味で進んでいって23分、CKに遠藤がショートコーナー、二川からのリターンをクロス気味にゴール前に上げると、そのままゴールファーサイドに飛び込んだ。ゴール。ガンバが先制。
 その後もガンバのパスがよく回る。25分、倉田の縦パスを家長が落とし、遠藤がループシュート。今度はバーを叩く。27分には遠藤から入れ替わってバイタルエリアに上がった今野にパス。倉田、家長の落とし、今野、そして遠藤のスルーパスがDFに当たってはね返ったところを今野がシュート。GK曽ヶ端がファインセーブで弾き出した。さらに34分、遠藤のFKをGK曽ヶ端が弾いたところに家長がジャンピングボレー。GK曽ヶ端が飛び出してブロック。
 アントラーズは36分、大迫が前線でキープしてシュートフェイントから遠藤がシュート。だがGK武田が正面でキャッチ。44分にも大迫がキープからループシュート。さらにロスタイム、小笠原のCKに大迫がヘディングシュート。ポストを叩く。確かに大迫はがんばったが、周りの選手がうまく攻撃に絡めない。前半は1-0ガンバ・リードで終えた。
 後半頭からアントラーズは遠藤に代えてレナトを投入。3分、大迫がポストに入りスルーパスに左SB新井場が駆け上がりクロス。西のシュートはDFに当たる。後半はアントラーズがパスを回して攻めるが、なかなかゴール前に入っていけない。ガンバは岩下と中澤の高さと強さのあるCBコンビが効いている。どうしてリーグ戦の時から二人のCBを試さなかったのか。
 ところが16分、中澤が腹を抱えて倒れる。丹羽に交代。アントラーズは17分、興梠を投入。18分、ガンバが中盤右サイドの狭い中でパスをつなぎ、倉田のスルーパスに遠藤が抜け出してクロス。家長が飛び込むが、DFがクリアする。19分には興梠がミドルシュート。興梠が積極的に中に外に動いてクロスを入れ、パスを引き出し、シュートを打っていくが、ガンバ守備陣も落ち着いている。今野、遠藤も下がって中央を固め、アントラーズの攻撃を自由にさせない。
 22分には倉田に代えて佐々木、さらに35分、二川に代えて大森を投入。中盤の運動量を維持し守備を固める。アントラーズも33分、ドゥトラに代えて本田をCHに投入。柴崎を右SHに上げて攻撃的にプレーさせるが遅すぎた。結局、その後大きなチャンスを作ることもなくタイムアップ。1-0でガンバが天皇杯決勝に駒を進めた。
 もう一つの準決勝は同じく前半の1点を守り切ったレイソルマリノスを下した。元旦の決勝、ガンバ対レイソルは4年前の再現。その時はガンバが延長後半、播戸のゴールで勝利したが、今度はどうなるか。来年J2に降格するガンバにとっては意地でも優勝して来年ACLで戦いたいところだろう。レアンドロも帰ってくるはず。今野と遠藤の活躍に期待したい。