3位トットナム対6位エバートンのCL出場権を巡るゲームは開始30秒、左SBフェルトンゲンのクロスにCFアデバヨールが合わせ、トットナムの先制で始まった。GKとDFの間、CB二人の足先を通過し、飛び込んだアデバヨールにピタリと合うスーパークロス。
その後もアデバヨールがGKまで追い詰める高いプレスをかけると、守っても落ち着いた守備でエバートンの攻撃をかわしていく。ところが15分、今度はエバートンが左SBバインズのCKにファーサイドでジャギエルカが叩きつけるヘディング。GKロリスの股下を抜いてゴールに飛び込んだ。早々とエバートンが同点に追い付く。
好調なベイル、レノン、デフォーの攻撃的な3選手をケガで欠くトットナム。しかしアデバヨールのワントップにデンプシー、シギュルズソン、ホルトビー、デンベレが横に並び、パーカーがアンカーに座る4-1-4-1のフォーメーション。対するエバートンもフェライニとピーナールが出場停止。アニチェベをCFにトップ下にオズマン。左SHバークリー、右SHミララス。そして左SBベインズが積極的に仕掛けていく。
25分ホルトビーがミドルシュート。さらに26分、右SBカイル・ウォーカーのミドルシュート。エバートンの守備も堅いが、トットナムがより積極的にシュートを放っていく。一進一退のまま前半を終えた。
後半3分、ウォーカーのクロスをアデバヨールが落とし、デンプシーがシュート。エバートンも7分、CHギブソンがミドルシュート。そしてここまでほとんどボールに触ることがなかったバークリーに代えてイエラビッチを投入する。
すると8分、ゴールキックをはね返してルーズボールになりラインを割ろうしたボールを、右SHミララスがライン上で中に折り返すと、アンチェベの落としをミララスが拾ってそのままドリブル。パーカー、CBコルカーとかわしてシュートを放つと、そのままゴールに飛び込んだ。なんとエバートンが突き放す。
トットナムは9分、デンベレのミドルシュートをGKハワードが弾くと、バーに当たる。その後もトットナムが一方的に反撃する。エバートンは人数をかけてゴール前にがっちりブロックを作り、守る。16分デンプシー、19分ウォーカー、22分アデバヨール、23分デンプシー。いずれもミドルシュートを放つがゴールが遠い。
それでも42分、ウォーカーのクロスをデンプシーがスルーするとアデバヨールのシュートがポストを叩く。はね返りをシギュルズソンが叩き込み、ようやくトットナムが同点に追い付いた。その後は中盤がなくなりオープンな攻め合い。44分、アンチェベがドリブルで突破しGKと一対一になるが、GKロリスがファインセーブ。結局このままタイムアップ。プレミアらしい好ゲームは2-2のドローで終わった。
これでチェルシーに抜かれて4位に落ちたトットナム。エバートンもまだこれから上位チームとの対戦が続く。優勝争いはほぼ確定だが、今後も熾烈な4位争いがしばらく楽しめそうだ。