とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2ガンバ対栃木SCは予想以上に力の差があった。

 栃木SCの守備に対する評価が高い。遠藤と今野を代表戦で欠くガンバ相手にどんなサッカーを見せるかと興味を持って観戦した。しかし、栃木SCがガンバをリスペクトし過ぎたのか、ガンバが速い寄せと組織的な守備、速いカウンターで圧倒。力の差を見せ付けた。
 序盤からガンバが攻勢。7分、FWレアンドロのスルーパスに右SB加地がCB當間をかわして切れ込む。クロスにFW倉田がシュート。個人技で栃木SCのDF陣を切り裂くと、ますます栃木SCの守備が引き気味になる。速い寄せに後ろへ、GKへと下げざるを得ない。そして10分、GK榎本まで戻してのフィードにCH内田が走り込み前に送るとレアンドロが走り込んでGK榎本の上を抜くループシュート。ガンバがあっさりと先制した。
 16分には内田がミドルシュート。遠藤がいないCHは若い内田と初先発の岡崎で組むが、落ち着いた守備で栃木SCの自由にさせない。18分にはレアンドロのクロスに右SH家長がヘディングシュート。そして23分、栃木SCのCKからFW近藤のボレーが当たり損ねてガンバDFの前にこぼれると前方にフィード。倉田がDFと競り合って前に送ると、左SB藤春が抜け出し、そのままシュート。ガンバが追加点を入れる。
 栃木SCは全く攻めの形が作れない。中盤、そしてDFにも早々とプレスがかかり、苦し紛れにパスを回すのみ。43分、FW広瀬が放ったミドルシュート栃木SCのファーストシュート。だが直後の44分、スローインを栃木のCH西岡が受けようとしたところに、ガンバのCH岡崎がプレッシャー。ボールを奪い、そのままドリブル。十分引き付け、左にパス。レアンドロが切り返してミドルシュート。悠々と3点目。前半はガンバ3点のリードで終えた。
 栃木SCは後半初めから三都主と久木野を投入。三都主栃木SCにいたのか。右SHにいたクリスティアーノをCHに下げてゲームを作る。だが、やはりゲームはガンバ・ペース。8分、家長がドリブルで切れ込み、そのままミドルシュート。10分にはレアンドロから右に展開、家長のスルーパスにCH内田が走り込みシュート。GK榎本がナイスセーブを見せる。
 後半に入りガンバは積極的に裏に飛び出し、スルーパスを狙う。逆に栃木SCは裏へのパスが通らない。ガンバのCBが落ち着いて対処していく。13分には左SH二川が自陣深い位置から前方へフィード。レアンドロが抜け出し、DFをかわしてクロスに倉田が滑り込む。シュートはポストに当たって弾かれた。
 その後、ガンバは20分パウリーニョ、24分明神を投入。運動量を増やし、守備を固める。26分、クリスティアーノのクロスにFW近藤がヘディングシュート。フリーだったが枠を外す。シュートも不正確だが、そもそも崩し切れず、一発勝負という感じ。逆にガンバは28分、家長がドリブルからパウリーニョとのワンツーで抜け出し、GK榎本と一対一。だがシュートは打たずに流して、味方につながらず。家長らしいが、そこまでの連携は栃木SCとの違いを見せ付ける。32分、クリスティアーノミドルシュートもGK藤ヶ谷がナイスセーブ。結局このままガンバがゲームを支配しタイムアップ。ガンバの完勝で終わった。
 開幕当初はなかなか勝ち星が拾えず苦労したガンバだったが、このゲームを見る限り、J2レベルでは一つ抜けている。評価の高かった栃木SCの守備を上回るプレスを見せて圧倒した。遠藤らのいない1ヶ月が続くが、安心して任せられる力強さがあった。CH内田、CB西野らが順調に成長していることも確認できた。