とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

色々と言いたいことはあるけれど、まずはW杯出場決定おめでとう!

 たとえ負けてもグループ最下位のイラクが3連勝しない限り、出場決定決定という状況だったが、このゲームで出場を決めようとキックオフ前から集中した雰囲気に満ちていた。そしてゲームが始まると日本が主導権を握って攻めていく。
 6分、遠藤のFK。12分、本田と長友のパス交換から遠藤の縦パスを受けて香川のスルーパスに岡崎が走り込む。DFにクリアされたが、流れるようなパスワークでオーストラリア・ゴール前に迫る。直後のCKではCB吉田がフリーとなってヘディングシュート。だがやや入り過ぎ、枠を外す。16分には遠藤がフェイントでかわしミドルシュート。次々とチャンスを演出する。
 押され気味のオーストラリアも17分、右SHクルーズが深く攻め込み、戻しのパスをCFケーヒルが落として、トップ下ホルマンがシュート。オーストラリアは予想どおり長いボールで深く攻め込み、ケーヒルが競り合ってこぼれ球を狙う。20分にはクルーズの落としからCHブレシアーノボレーシュート。だが内田が身体を張る。
 日本は19分、香川、本田と細かいパスで中央突破、岡崎の落としから香川がシュート。だがGKシュウォーツァーが右手1本でセーブ。21分には本田がドリブルで前に運び、引き付けて前田がシュート。だがDFがブロックに入る。
 23分、左SHオアーのFKにケーヒルがボレーシュート。だが枠を外す。その後、日本がパスを回すが、DFに引っ掛かり始める。オーストラリアは高さ、カウンターだけでなく、裏を狙うスルーパスも見せる。34分、ホルマンのスルーパスにクルーズが抜け出しGK川島と一対一となるが、川島が止めた。日本のDFに速さが欠ける点が怖い。その後、日本も運動量が落ち、オープンな展開。前半はスコアレスのまま終了した。
 後半も日本がパスを回して攻めるが、オーストラリアの中央の守備が堅い。9分、香川が左サイドまで切れ込み、クロス。GKシュウォーツァーがわずかに弾く。本田が詰めるが、シュートは枠を外す。11分、本田とのパス交換から香川がミドルシュート。GKが正面でキャッチ。12分、遠藤のスルーパスに長友が走り込むが、DFがブロック。さらに13分、本田のスルーパスに香川が走り込むが、DFがブロック。14分、香川のループシュートはバーに弾かれる。
 どうしてもゴールが遠い日本。細かいパス交換からの中央突破の繰り返しに、オーストラリアのDFもしっかり中央を固める。逆サイドのスペースの活用、サイド攻撃、中距離パスによる崩し、速いサイドチェンジなどもう少し攻撃に変化が欲しかった。18分、22分と得意の位置からの本田のFKは2本とも外した。さらに26分には香川の縦パスを岡崎が落とし、本田がシュート。枠に入らない・
 オーストラリアは31分、CHブレシアーノから右に展開。右SBウィルクシャーのクロスにケーヒルがボレーシュート。CB吉田が身体を張った。34分には前田の落としから長谷部がミドルシュート。さらに香川のポストプレーから長友が抜け出しシュートを放つも、GKシュウォーツァーに当てる。こうしてチャンスを外し続けると、あっけない失点が怖いなあと思った直後の34分、日本が動く。前田に代えてCB栗原を投入。3バックか。
 だがブルガリア戦でも吉田と内田の右サイドが狙われた。そして36分、オアーが左サイドをドリブルで上がる。内田が対応するが、対応しきれずにクロスを上げられると、これがGK川島の必死のセーブも届かず、ゴールに吸い込まれていった。なんとオーストラリア先制。それにしても描いたような右サイドの守備の綻び。3バックはまだ真剣勝負で使うには怖い。
 追う日本は40分ハーフナー、42分清武と攻撃的選手を投入し、必死の反撃。そして45分、本田のミドルシュートでCKを得ると、ショートCKから本田がクロス。香川をマークしつつクロスに対応した左SBマッカイが痛恨のハンド。PKを本田がど真ん中に蹴り込んで同点に追い付いた。
 それにしても何というゲーム。アディショナルタイムで追い付き、自力でW杯出場を決められてよかった。本田のプレッシャーは半端ではなかったと思うが、よく打ち勝った。さすが。一方でもっとゴールチャンスのバリエーションを作らなければW杯では戦えない。16日からのコンフェデレーション杯ではブラジル、イタリア、メキシコと対戦できる。この3ゲームで色々試し、W杯用のチーム作りを始めたい。いよいよW杯が身近に見えてきた。