とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サンフレッチェがパスを回していたぶって、最後はドン!みたいな。結局ミドルシュートが勝敗を決したわけだが。

 お盆休みで実家へ帰っていたので、週末のJリーグを見れなかった。グランパス戦に続いて、首位のサンフレッチェのゲームをビデオ観戦。相手は17位に低迷するジュビロブンデスリーガ開幕戦のバイエルン・ミュンヘンのゲームとどちらにしようか迷ったが、結果的にはバイエルンの方が面白かったかなと後悔。
 サンフレッチェは左WBに久しぶりに清水を起用した以外はほぼフルメンバー。対するジュビロは川口と前田をベンチに置き、GK八田とCF金園を先発させた。先週の僕のブログを見たような。だが、走り回るだけでは攻撃は形にならない。前半こそよく守ったが、終了間際に失点。後半から前田を投入して右SB駒野とのコンビでサイド攻撃を活性化させたところを見ると、やはり前田の存在は偉大ということか。それはともかく前半はサンフレッチェが一方的に攻めていった。
 11分、CB塩谷の縦パスがそのままスルーパスとなって右WBミキッチが走り込みシュート。GK八田がナイスセーブ。12分、FW高萩と左WB清水のパス交換からCH青山のスルーパスに清水が抜け出してシュート。サンフレッチェは後方でゆっくりパスを回し、機を見て縦パスから一気にシュートまで持ち込む。対するジュビロは運動量多くプレスをかけていくも、攻撃の場面ではOH松浦の個人突破以外に攻め手がない。CH小林や左SH山田から前線のCF金園らに縦パスが入るも、その後の展開が続かない。結局、サンフレッチェの堅い守備ブロックの外でパスを回すばかり。
 一方でジュビロも守備は集中して守っていた。23分、左CB水本がブロックの外からミドルシュート。続く高萩のCKをFW石原が落として左WB清水がミドルシュート。だが前半も次第に疲れが出始めた42分、CH青山を起点にFW石原がドリブルで持ち上がり、右へ展開。右WBミキッチのクロスにFW高萩がシュート。CBチョ・ビョングクが倒れながらも一旦は弾いたが、こぼれ球をCF佐藤がシュート。守っても守っても、どれだけ守っても、いつかはサンフレッチェの攻撃が隙を穿つ。前半終了間際にサンフレッチェが先制した。
 アディショナルタイムに駒野のFKからCF金園がヘディングシュート。ファールを取られるがようやくサイド攻撃が形になった。すると後半6分、松浦とパク・ソンドンに代えて前田と山崎を投入。右サイドから何度も好機をつかむようになる。7分、右SHに移った山田から右SB駒野のクロス。GK西川がセーブ。9分、FW金園から右に展開、右SB駒野のクロスのこぼれを左SH山崎がミドルシュート。19分にも駒野のクロスに山崎がシュート。
 ジュビロがサイド攻撃ならサンフレッチェはポジションを縦に目まぐるしく入れ替わる攻撃。FW石原が厳しくチェイシングをかけると、代わってCH森崎和幸が前線へ。20分、森崎と入れ替わってCF佐藤がミドルシュート。GK八田がナイスセーブ。ジュビロも反撃する。22分、CF前田のポストプレーから右SB駒野のクロスにFW金園がヘディングシュート。23分、CF前田の落としから右SB駒野のクロスに交代したばかりのCH山本康祐がヘディングで飛び込む。そして26分、右SH山田が右を駆け上がる駒野を使わずアーリークロスを入れると、FW金園が駆け込んでヘディングシュート。ついにジュビロが追い付いた。
 するとサンフレッチェは27分、左WB清水に代えてファン・ソッコを投入。これが活きる。32分、左サイドから切り替えしてファン・ソッコミドルシュートを放つとそのままゴールに吸い込まれる。サンフレッチェがあっという間に勝ち越し。ジュビロも41分、右SH山田がミドルシュート。だがこちらはバーにはね返される。こぼれ球にFW金園が詰めてシュートを放つもGK西川が収めた。
 その後もジュビロが必死に攻めるが、サンフレッチェは落ち着いて時間を消費。アディショナルタイムには高萩のFKにファン・ソッコのシュートがポストを叩くシーンもあって、最後まで攻撃の手を緩めず、そのままタイムアップ。2-1でサンフレッチェが勝利した。
 サンフレッチェはこれで首位を死守。一方のジュビロは、関口監督に代わって4ゲーム1勝3分と降格圏内脱出の光が見えかけたが、レッズ、グランパスサンフレッチェと強豪続きの日程で3連敗。特にサンフレッチェ相手にはお釈迦様の掌で遊ぶ孫悟空のような感じさえした。だが孫悟空もその経験があってこその飛躍。ジュビロもこの敗戦を糧に次のベルマーレ戦には絶対勝利、そしてその後の降格圏脱出を期してほしい。