とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

突然、街で外国人に話しかけられた!

 先日、地下鉄駅のホームを歩いていたら、突然、外国人女性に話しかけられた。もちろんボーイハントとかではなくて、道を聞かれただけのことだが、あまりこういう経験はないので、うれしさ半分、報告しておきたい。
 そもそも英語は大の苦手。最近は小学校から英語の授業が始まったり、英語を教える幼稚園があったりするが、私の子供の頃は日々の生活の中で英語に触れる機会は全くなかった。小学生の頃、地元の港へ仲間と出かけ、木材輸入のソ連船に向かってハローとか意味のない言葉をしゃべって船に乗せてもらい、絵葉書をもらったことがある。今思えば危なかったな。
 しかし後は大阪万博に行って本物の黒人さん(差別用語?)を見てびっくりした程度で、地元の英語教師くらいしか英語を聞く機会もなく、中三で受けた英検3級の会話試験に落ちて以来、英語コンプレックスはいよいよひどくなり、高校の英語の授業は苦痛以外の何者でもなかった。
 大学合格後に高校の教師から「わが校からの受験者のうち、英語の点数(200点満点)が2桁だったのはお前だけだ」と言われ(それでも受かったからすごいといえばすごい)、大学入学後は人の2倍も英語の授業を受けた(要するに単位を落としたということだけど)。第一志望の就職先に落ちたのも英語の和訳問題がさっぱりわからなかったせいだと思っている。ちなみにその後、英語試験はなくなったようだ。なんであの時だけ英語の試験があったのだろう。
 と、徹底的に英語嫌いな私だけど、10年前にイギリスへ行くことになったときは、クルマ通勤だったこともあり、朝夕とNHKの英語会話を聴いて勉強した。しかし結局、一緒に旅行した大学教授に全てお任せ。その先生がいないときに美術館に入ろうとしてチケット売場で注意事項が聴き取れず入館時間を間違えたり、地下鉄の突然の運休に最寄の地下鉄駅を教えてもらったり(この時は手振りで何とか理解した)、ヒースロー空港でCAらしき女性に「ここでスーツケースを開いていいか?」と「Can I open this case?」と訊いて「OK」と言われたり・・・。何と数えられるほどしか英語を使わなかった。使えなかった。
 その後は外国人の話しかけられることもなくここまで生きてきたけど、ついに先日、地下鉄のホームで突然、初老の外国人女性に話しかけられた。周りには誰もおらず、逃げるわけにもいかない。「Can You speak Englishi?」と訊かれ、口でモゴモゴと言っているうちにも案内板の前まで連れて行かれた。「目指す駅へ行くにはどの電車に乗ればいいか」と訊いているようだ。ちょうどその時、違う方向へ行く電車がホームを出て行った。「This train is ・・・」(手振りでダメのサイン)。それから時刻表を確認して「Next train is ・・・」(手振りで目的の駅に向かうことを示す)。結局、ほとんど英語になっていなかったけど、「Next train! OK! Thank you!」とほがらかに言って去っていった。ああよかった。
 イギリスへ行って以来、何とか英会話ができるようになりたいとは思うものの、その場になると咄嗟に言葉が出てこない。久し振りの英会話の機会もあっけなく終わってしまった。あーもう2度とこういう機会はありませんように。やはり英語は私には天敵だ。日本語が世界の共通語になればいいのに。