とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯ブラジル大会は総じて見所の多い楽しい大会だった。

 過去のことは次第に記憶から薄れていくし、最近はビデオ放送もあって実体験だったのかわからなくなる。前回、南アフリカ大会は日本の活躍が印象的だが、優勝したスペインについてはそんなに強い印象はない。それよりもドイツやウルグアイの方が印象は強い。特にスアレスのハンドとか。その前のドイツ大会は、ジダンの頭突きとアルゼンチンの華麗なパス回しからのシュートが記憶にあるくらい。さらにその前の日韓大会に至っては、なぜか開幕戦のフランス対セネガルのゲームが記憶に残る。職場でみんなと観たからね。日本ではDF中西のプレーが印象に残っている。
 ということで意外と記憶は個人的なものだという気がするが、今回の大会では何と言っても、スペイン戦でのオランダ、ファンペルシーのヘディングシュートが記憶に残る。今大会のベストゴールじゃないか。
 NHKで全5回に分けて全試合のダイジェストを放送した総集編を観たが、やはりファンペルシーのゴールはすばらしい。他にはやはりハメス・ロドリゲスの胸トラップからのボレーシュートやメッシのイラン戦でのドリブルからのシュート、そしてブラジル戦の6点目、ドイツのシュルレのシュートもすごい。本田と岡崎のゴールも改めてみると、かなりレベルの高いシュートだったと思うが、そう言えば、大会最後のゲームを決めたゲッツェのゴールも美しい。ということで、けっこう印象に残るゴールも多く見せてもらった。
 ゲームとしては何と言っても、ブラジルの将来を変えかねない1-7の大敗が未来に渡って語り継がれるだろうが、実はブラジルは弱かった。初戦から苦戦して、快勝と言えるゲームはカメルーン戦くらい。ダイジェストしか観ていないけど。それよりもオランダのがんばりが目を引く。このブログではずっとオランダの超守備的戦術を批判していたけど、ダイジェストで見ると意外によく見える。たぶんダイジェスト以外の場面がつまらなかったのだろう。
 逆に1ゲームも観なかったけど、ダイジェストで観るかぎり面白そうだと思ったのがアルジェリア。再放送でやったら観たみたい。ちょっと失敗したな、残念。あのドイツが苦戦していたし、ノイアーの守備も90分のゲームの中で観ておきたかった。
 と振り返ると、今大会はこれまでの大会の中でも楽しい大会だったのではないか。ハメス・ロドリゲスを筆頭に、ポグバやシャキリなど若い選手の台頭も見られ、しばらくは「ブラジル大会でブレイクしたんだよね」という会話も聞かれるだろう。ブラジルの凋落とともに語り継がれる大会の一つになるに違いない。