とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこガーナ戦、前半5ゴールで後半は無得点。後半に出場した選手たちがかわいそうになってしまった。

 月曜日にはアジア大会が始まるなでしこ。公式戦の2日前に行われる親善試合をどう戦うのか興味はあったが、選手をガラッと入れ替えた前半と後半で結果もガラッと変わってしまって、後半出場した選手がかわいそうになってしまった。佐々木監督は明日のゲームどういうメンバーを起用するんだろうか。
 なでしこの前半は、宮間・阪口のCH。中島を右SHに起用し、増矢と高瀬のレオネッサ・コンビをFWに起用した。開始15秒、CH宮間のロングパスにFW高瀬が走り込み、飛び出したGKアサンテワーの手前でループシュート。幸先よく先制点を挙げた。
 すると浮足立つガーナを相手になでしこが次々と攻め込んでいく。4分、CH宮間のスルーパスに抜け出したOH増矢のクロスに左SH川澄が走り込む。6分、CH宮間のクロスにCB北原がヘディングシュート。GKアサンテワーの正面。なでしこのパスが面白いように回る。攻撃の中心は宮間。CH阪口と右CH中島がうまくバランスを取ってセカンドボールをことごとく拾い、ガーナにボールを持たせない。
 そして11分、CH阪口が横にボールをはたくとそのまま前進。CH宮間の絶妙なループパスに阪口が追い付いてシュート。2点目。さらに18分、CH阪口のスルーパスに左SH川澄が抜け出し、クロスにFW高瀬が走り込んで右アウトサイドでシュート。楽々3点目。ゲームがうまく回るとプレーも巧くなる。
 23分にはFW高瀬のスルーパスにOH増矢がシュート。この二人のコンビもよく、増矢が伸び伸びとプレーする。さらに30分、CKからDFのクリアを右SH中島が前に入れると、CB北原の落としをCB長船がシュート。ついに4点目。そして38分、CB北原の縦パスをOH増矢が落とし、右SH中島がミドルシュート。5-0と一方的な展開となる。その後も40分、CH宮間のクロスにOH増矢がヘディングシュート。42分、CB北原の縦パスをOH増矢が落とし、高瀬がシュート。前半は一方的な展開のまま終了した。
 後半も当然さらなる大量得点を期待する。メンバーはCHに猶本と中島、SHに木龍と川澄、FWに菅澤と吉良、GKは山根に交代する。2分、左SB臼井のクロスにFW吉良がシュート。3分、CH中島のクロスにCB北原のヘディングシュートがポストを叩く。5分、FW菅澤がDFにプレスをかけてボールを奪い、FW吉良がシュート。しかしゴールチャンスを逃すと、ガーナも次第にプレスが強くなり、攻撃がうまく回らなくなってくる。
 前半は増矢と宮間、それに阪口とパスを出せる選手がいたが、後半は猶本のみ。中島は基本的にバランサーで、つなぐパスが出せても決定的なパスは出せない。菅澤と吉良の2トップが前線で待つもパスが出てこない。加えて木龍が個人プレーに終始して、ドリブルを試みては詰まってしまう。
 10分、中島のCKを横に流し、CH猶本がミドルシュート。11分、CH猶本のスルーパスにFW吉良が走り込むが、トラップが長くなってGKドゥマヒシにセーブされる。16分、中島のCKをCB長船が落とし、SH木龍がつないでCB北原がシュート。DFがクリア。21分、中島のFKからFW菅澤がヘディングシュート。GKがセーブ。
 24分、臼井に代えて右SB羽座を投入。臼井も積極的に上がっていいパフォーマンスを見せていたが、大学生の羽座も臆せずプレー。25分には右SB羽座のクロスをFW菅澤が落とすが・・・つながらない。この時間になると焦りもあってか、日本にパスミスが目立つようになる。やはり普段やっていない選手同士だと連携がイマイチ。短いパスがつながらない。それで34分、CH猶本がミドルシュート。39分、右SB羽座がミドルシュート。45分には中島のCKをFW吉良が競り勝ち、落としをFW菅澤がヘディングシュート。DFのクリアを菅澤がシュート。しかし後半はどうしてもゴールに入らない。そのままタイムアップ。前半5ゴールも後半は無得点のまま、5-0でゲームを終えた。
 やはり普段のコンビネーションが重要。宮間と阪口、高瀬と増矢と普段からやり慣れているコンビがはまった前半に比べ、後半は選手間の意志の疎通が難しく、パスを受けてから出し先を探しては流れが滞り、ミスが連続してしまう。猶本や臼井、川澄はよくがんばっていたのにね。残念。明日のゲームはどういう内容になるのだろうか。別の意味で興味がわく。