とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

大久保劇場ハットトリック達成。フロンターレ完勝。

 レッズを勝ち点差6で追って2位につけるフロンターレと降格圏でもがくアルディージャの対戦。フロンターレは前節、FC東京スコアレスドローに終わり、首位を追うためには絶対に勝利が欲しいゲームだった。大島がアジア大会に参加し、ボランチパウリーニョと谷口。だが攻撃陣は大久保の2試合出場停止が明け、メストメンバーが揃った。
 序盤からフロンターレが長短のパスをつなぎ、主導権を握っていく。7分、CF大久保のドリブルをCHカルリーニョスに止められFKを得ると、9分にも大久保がミドルシュートアルディージャは12分、カルリーニョスのCKをCB高橋がニアでフリック、FWズラタンがヘディングシュートをするが、GK西部がファインセーブ。
 フロンターレが憲剛のタクトの下に、前線3人が積極的に仕掛けて躍動する。しかし20分、右SH小林が接触から左足首の痛みを訴え、山本真希と交代。大丈夫かなと思った直後の21分、左SHレナトからOH中村につなぐと、スルーパスにCF大久保が抜け出しシュート。憲剛らしいスルーパスに大久保らしい抜け出し。フロンターレが先制点を挙げた。
 アルディージャは28分、左SH泉澤のクロスにFWムルジャがヘディングシュート。29分にはCHカルリーニョスミドルシュートを放つが、攻撃は単発的で、フロンターレと較べると攻守の切り替えと動き出しの速さが格段に遅い。パスを受けてから出し手を探す。一方、フロンターレは動き出すとその先にパスが出る感じ。常に選手とボールが動いている。
 35分、左SB登里の縦パスを受けたCF大久保がDFを背負って反転しながらスルーパス。左FWレナトが走り込むが、GK北野の飛び出しも速く、ブロックする。アルディージャも37分、左SH泉澤のドリブルからFWムルジャが左に展開、左SB片岡のクロスにFWズラタンがヘディングシュート。これも枠を外す。45分にはCH金澤の縦パスにSH家長が巧いトラップからシュートを放つが、GK西部がファインセーブ。前半はフロンターレの1点リードで終えた。
 後半開始からアルディージャはFWムルジャに代えて長谷川悠を投入。アルディージャのキックオフのボールをCF大久保が奪い、左SHレナトとのワンツーからシュート。GK北野がセーブしたが、キックオフ直後からフロンターレの選手の意識が高い。そして5分、右SB田中裕介アルディージャの左SB片岡の股を抜いてドリブル。絶妙のクロスにCF大久保が走り込んでシュート。あっという間に追加点を挙げた。
 その後も7分、左SHレナトのシュート。8分、右SH山本のクロスにOH憲剛がシュートとフロンターレが積極的に攻める。アルディージャも10分、FWズラタンのシュートからGK西部が弾いたボールを左SH泉澤がシュート。さらにCKから左SB片岡がミドルシュート。だがゴールが決まらない。
 しかし17分、今度は左SHレナトが右腿裏の痛みを訴え、山越に交代する。アルディージャは23分、CHカルリーニョスに代わり橋本を投入。右SB今井のクロスをCBジェシがクリア。さらにCH金澤のミドルシュートもCBジェシがブロック。フロンターレは後方の守備意識も高い。そして31分、CH谷口に代えて稲本を投入。さらに守備を固める。だがそれで攻撃が弱まるわけではない。34分、憲剛から右に流すと、CF大久保がドリブルでCH金澤を抜いて、ゴールネット天井に突き刺すシュート。3点目。ハットトリックを達成する。
 しかし37分、左SB登里から左SH山越が抜け出し、左サイドを突破すると、クロスにCF大久保が走り込む。DFがその前でクリア。その後、さすがの大久保も足が攣ってスローダウン。アルディージャは30分頃から左SBにポジションを変えた高橋が41分、左サイドをえぐってクロスを入れると、右SB田中のクリアのヘディングがそのままゴールに飛び込む。オウンゴールで1点を失うが、その後はしっかり守ってタイムアップ。3-1でフロンターレが完勝した。
 足が攣りつつも最後まで大久保が走った。許してやれよとも思ったが、足が攣っても大久保にパスが出る。それだけいいポジション、いい動き出しをしているのだろう。そしてハットトリック。レッズも快調に首位を独走しているが、フロンターレは追い付けるだろうか。こんなに楽しいサッカーは思わず応援したくなる。