とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

いいゲームだった。でも最後はユベントスの決定力が上回った。本田はよく守り、惜しいチャンスもあったが、決め切れなかった。

 既に火曜日には第4節エンポリ戦が行われ、本田が同点ゴールを決めたようだが、私はようやくユベントス戦を観終わった。ミランが守備一辺倒といった報道がされたが、何の何の、ユベントスだって十分守備的で、結局より決定力の高いユベントスが1点差で勝利したゲームだった。
 確かにユベントスの方が前への推進力が高い。7分、FWテベスの落としを右MFペレイラループシュート。だがミランもよく守り、ユベントスに決定的なチャンスは作らせない。20分以降は次第にミランが攻勢に出る場面も増えてくる。そして27分、左MFムンタリアーリークロスに右FW本田がDF二人と競り合ってのヘディングシュート。だがGKブッフォンがファインセーブを見せる。惜しい場面だった。
 しかしその後は再びユベントスが攻勢を強めてくる。31分、中盤まで下がったFWテベスの縦パスを右MFペレイラが落とし、FWジョレンテがシュート。34分、右MFペレイラからFWジョレンテの落としをペレイラがシュート。GKアッビアーティがナイスセーブ。35分、CHマルキージオの縦パスにセットプレーで上がっていたCBボヌッチがヘディングシュート。38分、CHマルキージオミドルシュートはポストに当たる。
 だがしっかり守ってミランも逆襲。40分にはCFメネズがカウンターから独走。本田も全速力で左サイドを駆け上がるが、メネズはシュートを選択。GKブッフォンがセーブした。お互い激しい球際の攻防が続く。34分には右CBカセレスが負傷でオグボンナと交代した。
 後半に入ってもユベントスが攻め、ミランが守る展開が続く。14分、ユベントスの左MFポグバがシュート。そこから得たCKをCHマルキージオミドルシュートユベントスピルロがケガで欠場。またビダルをベンチに温存し、マルキージオペレイラが先発した。特にペレイラはよく動きがんばったが、それ以上に強さと速さを見せ付けたのが左MFポグバ。左WBアサモアと組む左サイドは強力で、本田もほとんどアサモアをケアして守備に重点を置く。
 20分、GKアッビアーティからのゴールキックをCFメネズが巧く競って、ポストプレーから左に展開。左FWエルシャラウィのクロスに右MFポーリがシュート。ミランの攻撃はメネズが中心。ピッチを広く動き回り、起点となる。
 だが26分、FWテベスの縦パスを密集の中でポグバが受けると、巧みに相手をかわしてスルーパステベスが走り込み、冷静にシュートをゴールネットに突き刺した。ユベントス先制。その後も36分にはカウンターからテベスとポグバで持ち込みチャンスを作るシーンがあった。この二人の技術と速さと強さは格別だ。二人だけでチャンスを作り、ゴールを決めてしまう。
 しかしミランもその後は21分ボナヴェントゥーラ、31分フェルナンド・トーレス、さらに38分には本田に代えてパッツィーニを投入。攻撃を厚くして反撃をするが、ユベントスの守備も堅い。31分にはペレイラに代えてビダルを投入。中盤での運動量を補強し、最後までミランにチャンスを作らせない。1-0。強豪同士の対戦はユベントスが勝利した。
 確かにユベントスは強い。セリエA、3連覇を狙う昨シーズン王者だから当たり前だ。だがミランも上回るとは言わないが、互角の勝負をできたことは今後に向けて大いに力になる。気掛かりは守備。エンポリ戦の2失点はどんな形でやられたのだろうか。そこを修正できれば今シーズンはそこそこやれる気がする。そこで本田が活躍する姿ももっと見てみたい。