とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

守るアントラーズに対して攻めるレッズ。強いのはどっち?

 Jリーグも残り5節。いよいよ佳境に入ってきた。一時は独走かと思われたレッズだが、ここ4節は1勝2敗1分。勝利したのはヴォルテス戦のみとジリ貧の状況。一方のアントラーズもここ3試合勝利なしとなかなか波に乗り切れない。アントラーズダヴィが膝の故障で赤崎がワントップで先発。レッズは久しぶりにマルシオ・リシャルデスがピッチに帰ってきた。
 序盤からレッズが攻めていく。4分、OHマルシオ・リシャルデスのスルーパスにCF興梠がPAに侵入。左SB山本が手を引っ張り倒してしまう。PK。これを久しぶりのマルシオが狙うが、GK曽ヶ端が足を残してナイスセーブ。先制点を許さない。ていうか、興梠に蹴らせればよかったのに。まだまだマルシオは本調子ではないように感じた。
 その後もレッズが攻める。13分、右SH関根のクロスをOHマルシオがシュート。枠をはずす。19分、CF興梠から左に展開、左WB宇賀神が中に切れ込んでミドルシュート。GK曽ヶ端がセーブする。アントラーズはレッズの攻撃をがっちりと受け止め、ショートカウンターを狙う。27分、左SHカイオのシュートはDFがブロック。33分、CF赤崎の落としからCH柴崎の縦パスをOH土居が受けて持ち出してシュート。GK西川がセーブする。さらに35分、CH小笠原のスルーパスにCF赤崎が抜け出すが、GK西川がナイス飛び出し。赤崎を倒すことなくうまく処理をしてピンチを防いだ。さすが西川。
 しかし38分、CH小笠原からいったん右に展開、右SH遠藤のサイドチェンジのボールをOH土居がスルーして左SHカイオにつなぐと、思い切ったループ気味のシュート。これが決まりアントラーズが先制する。レッズは前半中盤以降、パスを回しても有効な攻撃ができていなかった。
 後半に入っても同じような展開。レッズがパスを回して攻めるが、アントラーズの守備を崩せない。ついに10分、右SH関根を関口に交代する。12分、CH小笠原の縦パスをOH土居が戻し、CH柴崎のスルーパスに抜け出した土居がクロス。だがやや大きすぎて右SH遠藤に合わない。14分にはマルシオ・リシャルデスに代えて李忠成を投入する。最初からこの形の方がよかったのでは?
 そして18分、右SH関口から中にパスを入れると、OH柏木がキープしている間にCH阿部が右サイドを上がってミドルシュート。いったんはGK曽ヶ端が弾き返すが、FW李が詰めて押し込む。レッズがようやく同点に追い付いた。
 その後はどうしても勝利がほしいアントラーズと、絶対負けられないレッズの激しい攻防の応酬。30分前後にはスルーパスに走りこむFWに対して、両チームのGKが気持ちのこもったナイスセーブを見せる。32分、CH阿部のドリブルからOH柏木が落とし、CH青木がミドルシュート。阿部が絡むとレッズの攻撃も分厚く迫力が出る。アントラーズは30分豊川、35分にはジョルジ・ワグネルを投入し攻める。
 39分、左SHワグネルのクロスに右SH豊川がシュート。GK西川の正面。42分、CH柴崎の縦パスからOH本山が左に流し、ワグネルがシュート。だがこれもGK西川が横っ飛び弾き出す。最後はお互い疲れからミスを連発。アディショナルタイム5分の激しい攻防も実らず、1-1のドローで終わった。
 お互いの特長が出た面白いゲームだった。残り4節。レッズとの対戦を残すガンバが勝点差3に迫って、いよいよ優勝の行方が混沌としてきた。1シーズン制による最後の戦いを楽しみたい。