とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ドルトムントは香川が交代直後に2失点してバイエルンに逆転負け。けっこういいゲームをしていたのに残念。

 週半ばのCLでは4連勝して決勝トーナメント進出を決めたドルトムントだが、ブンデスリーガでは5連敗して降格圏内の17位に低迷する。先週のバイエルン戦を観戦した。香川がトップ下で先発、右FWにオバメヤン、左MFにはムヒタリャンが先発する。一方、バイエルンは右からベナティア、ボアテング、アラバの3バックにシャビ・アロンソがアンカー。ラームがやや前目にゲッツェと並び、右WBロッベンとの連携で再三ドルトムント・ゴールに迫っていく。
 6分、MFラームから右に流して、右WBロッベンの縦パスにラームが走り込む。落としてロッベンがシュート。GKバイデンフェラーがファインセーブで弾き出す。ドルトムントも9分、CBパパスタソプロスがカットして、CHベンダー、左MFムヒタリャン、FWロイス、OH香川とつないで、ムヒタリャンが中へのドリブルからミドルシュート。惜しくもポストに当たるが、ドルトムントの高速カウンターは健在だ。
 10分にはOH香川から右に展開。右FWオバメヤンのパスからFWロイスが切り返してミドルシュートを放つ。守ってもドルトムントが速いプレスでバイエルンの攻撃を何とか持ち堪えていく。それでも13分、バイエルンはCBボアテングのフィードにFWミュラーが抜け出しシュート。16分には左DFアラバがドリブルでPA前まで迫り、左に流してFWミュラーのクロス、右から右WBロッベンのクロス、最後はミュラーボレーシュート。次々とドルトムントのゴール前に迫っていく。
 23分には右WBロッベンが中に切れ込んで得意のミドルシュート。だがこれもGKバイデンフェラーがスーパーセーブ。ドルトムントも30分、左MFムヒタリャンのスルーパスに右FWオバメヤンが抜け出しシュートを放つ。そして31分、DFからの縦パスを右FWオバメヤンがヒールで落とし、OH香川がワンタッチで右前方にパスを送ると、オバメヤンが走り込み、クロスにFWロイスが飛び込んだ。シュート。守って耐えていたドルトムントが会心のカウンター攻撃を決めて先制点を挙げた。
 バイエルンは35分、右MFラームのクロスにFWミュラーがヘディングシュート。GKバイデンフェラーのセーブをFWレバンドフスキが落とし、左WBベルナがシュート。枠を外す。さらに38分、右WBロッベンのドリブルからスルーパスにFWミュラーが走り込みシュート。だがGKバイデンフェラーがファインセーブ。そして39分、右MFラームのクロスをFWレバンドフスキが落とし、FWミュラーがつないで右WBロッベンがシュート。これもGKバイデンフェラーが弾き返した。前半はドルトムントのカウンター一発、その後は集中した守りで1点のリードを守り切った。
 ところがドルトムントは後半頭にCBフメルスをスボティッチに交代する。ケガでもあったか。2分、FWミュラーを起点に、右MFラームのスルーパスから右WBロッベンがシュート。6分には右DFベナティアのクロスにFWレバンドフスキが胸トラップからシュート。またもGKバイデンフェラーがファインセーブを見せる。
 しかしドルトムントの攻撃はバイエルンの厳しい寄せにミスを連発。逆にカウンター攻撃を受けては守る展開。それでも14分、CHケールからの縦パスをFWロイスが落とし、OH香川が反転からシュート。わずかにポストの右に外れる。バイエルンは19分、CKの流れからCBボアテングのクロスに右DFベナティアがヘディングシュート。これもゴールに入らない。
 するとバイエルンは25分、OHゲッツェに代えてリベリーを投入する。ドルトムントも26分、香川に代えて左FWにグロスクロイツを投入。しかしその直後の27分、FWレバンドフスキの落としからOHリベリーがスルーパス。DFに当たってこぼれたボールにFWレバンドフスキがダイレクトシュート。これが決まり、ついにバイエルンが追い付いた。
 こうなるとバイエルンがイケイケ。36分、FWミュラーに代えてピサロを投入。ドルトムントもFWオバメヤンに代えてラモスを投入する。そして40分、左サイドを攻め上がったバイエルンに対してCBスボティッチがクリア。しかしこのボールがMFリベリーに当たって、そのままドリブル。スボティッチが手を絡ませて競ると、PA内でリベリーともども倒れる。ファール。PKの判定。これをロッベンが落ち着いて決めて、バイエルンが逆転した。そしてこのリードをバイエルンが守り切って勝利。バイエルンは無敗を継続する首位独走。対するドルトムントは5連敗。ついに17位まで転落してしまった。
 それでももっと一方的に攻められていたかと思ったが、ドルトムントがしっかり守って高速カウンターを見せるなど、ドルトムントらしい攻撃もあって、けっこう見応えにある面白いゲームだった。17位はショックだが、だいぶ復調してきたように感じる。ようやくドルトムントの反撃が始まる。いや、してもらわないと困る。そして香川が確実にドルトムントで重要な攻撃のアクセントになっている。がんばれ香川。ドルトムントもこれから反攻だ。