とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ 第32節 ドルトムント対ヘルタ

 前節はホッフェンハイムと引き分けて、EL圏内まで勝ち点差3の9位につけるドルトムント。対するヘルタ・ベルリンバイエルンとメルヘングラートバッハという強豪相手に2連敗。降格圏内まで勝ち点差4とお尻に火がついてきた。お互い負けられないゲームだが、実力はドルトムントの方が上。ホームの声援も受けて序盤からドルトムントが押し気味にゲームを運ぶ。だがヘルタもしっかりと受け止め、序盤は静かな立ち上がりとなった。
 7分、右SHムヒタリャンのCKにCBフメルスがヘディングシュート。枠を外す。しかし高さで勝るドルトムントは続く9分、同じくムヒタリャンのCKにCBスボティッチがヘディングシュート。あっさりとドルトムントが先制した。その後もドルトムントが攻勢。10分、OH香川から左に展開して、左SHカンプルのクロスにCFオバメヤンが走りこむ。GKクラフトがセーブ。15分、CHケールのフィードにCFオバメヤンが走りこみ、クロスのクリアを右SHムヒタリャンが拾ってシュート。わずかにポストの左に外す。
 香川はいつものようにトップ下でピッチ広く動き回りパスを要求するが、カンプルとムヒタリャンという両SHはどちらも自ら仕掛けるタイプ。香川がボールを触る機会は少ない。ロイスであればもっといい連携が見られるのに。一方、原口も速さと巧さを発揮して前へ仕掛けるが、まわりとの連携はイマイチ。というよりもドルトムントの寄せが速く、ヘルタはなかなか攻めていけない。逆に原口が守る場面が多く見られる。26分には右SHムヒタリャンの仕掛けを原口が倒してイエローカードをもらってしまう。
 39分、右SHシュルツのスルーパスに右SBペカリークが走り込んで、クロスをOHシュトッカーがシュート。しかし枠を外す。ドルトムントも40分、CHギュンドアンからの縦パスを右SHムヒタリャンが落としたが、香川にうまく合わず、こぼれたところをCFオバメヤンがシュート。DFがブロックした。前半はセットプレーからの1点のみ。静かな前半だった。
 ヘルタは後半頭にCFカルーを下げて、高さのあるバーグナーを投入する。しかし開始早々の2分、香川がピッチ中央で審判と交錯しながら右SHムヒタリャンにつなぐと、さらに右に展開。右サイドを上がってきた右SBドゥルムが切り返してミドルシュート。シュートコースをCFオバメヤンが横切ってGKの動きが一瞬躊躇。シュートがGKクラフトの肩口を抜けてゴールに突き刺さった。ドルトムントが追加点を挙げる。
 4分には右SBドゥルムのクロスのこぼれをCHギュンドアンミドルシュート。ヘルタも6分、左SH原口がドリブルで仕掛けて右SHシュルツに縦パスを入れるが、そこで攻撃はストップしてしまう。17分にはOH香川がドリブルで持ち上がってそのままミドルシュート。枠を大きく外す。
 ドルトムントは21分、オバメヤンに代えてCFインモービレを投入。次のシーズンに向けてか、このところインモービレの途中投入が多い。25分にはOH香川の落としから右SHムヒタリャンが中に戻し、CFインモービレのスルーパスに香川が走り込んでクロス。しかし走りこんだ左SHカンプルに合わず。ファーに流れたボールにCHギュンドアンミドルシュートを放つがDFにブロックされた。
 28分、左SH原口がドリブルを仕掛けるが途中で止められる。続く29分、左SBブラッテンハルトのCKのこぼれを左SH原口が切り返してミドルシュート。しかしDFがブロックした。ヘルタ、これが2本目のシュート。37分、OHシュトッカーのキープから右SBペカリークが駆け上がってクロスを入れるも、CFバーグナーにわずかに届かず。逆に38分、ドルトムントはCFインモービレの落としから左SHカンプルがドリブル。ゴール前で中に戻すとOH香川が走りこみGKと一対一。しかしGKクラフトの寄せが速く、シュートはブロックされた。さらにはね返りをカンプルがシュート。しかしGKクラフトがナイスセーブ。そして39分、香川、原口ともにお役ごめん。ドルトムントは守備的MFベンダーを投入して守りを強化。そのまま守りきって2-0で勝利した。
 原口はヘルタのシュート2本の内の1本を放つなど、よくがんばっていたが、機能しているとは言い難い。屈強な選手の間で抜け出る速さ・巧さを身につけてワンランクアップできればいいのだけれど、ようやく今シーズンの後半から先発起用されるようになったところ。これなら日本に戻ってきた方が代表にも近いのではないか。一方、ドルトムントはEL圏内まで勝ち点差2。残り2ゲーム。厳しい戦いが続く。香川にもロイスとのコンビ復活、そして活躍を期待したい。