とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子W杯 グループA オランダ対カナダ

 日本の決勝トーナメント1回戦の相手がオランダに決まった。たまたまグループAの3戦目、オランダ対カナダのゲームが録画してあったので観戦することにした。グループAはここまでカナダが1勝1分。引き分け以上で首位通過。オランダは1勝1分で負けても3位通過の可能性はあるが、できれば引き分け以上にしておきたいところ。ゲームは序盤、開催国のカナダが攻勢をかける。
 6分、オランダのミスを拾ったCFシンクレアが左MFローレンスにつないで、ループ状の縦パスを受けた右FWシュミットがヘディングシュート。バーを叩く。その後もカナダがペースを握って攻めていく。そして10分、右サイドのスローインからCFシンクレアが落とし、右FWシュミットのクロスをDFが弾いたところを左MFローレンスが走り込んでシュート。カナダが先制点を挙げた。
 13分にはCKからCFシンクレアがヘディングシュート。しかしそこからカナダがあまり前に出てこなくなり、オランダの反撃が始まった。19分には右FWメリスのサイドチェンジに左FWマルテンスがミドルシュート。そして30分、右FWメリスのドリブル突破からクロスにOHファンデドンクがゴール正面に走り込むが、うまく合わない。トラップをGKマクラウドに抑えられた。40分にもカナダのパスをカットした左FWマルテンスがドリブルからミドルシュート。オランダは両ウィングの足が速く、カウンターは脅威だ。
 後半になってもオランダの反撃が続く。2分、左FWマルテンスがミドルシュート。3分、右FWメリスのクロスにCHスピツェがミドルシュート。5分、右FWメリスのクロスにCFミーデスがヘディングシュート。しかしこれもGKマクラウドがキャッチ。カナダも4分、左MFローレンスがミドルシュート。6分、右MFフレミングがミドルシュート。お互い中盤でプレスがかからない。ボールを奪ったら必ず相手ゴール前まで進んでシュートを放つ。しかしそれがまた決まらない。何だかな、な展開に次第に眠気が襲ってくる。その後も見ていたつもりだけど、記憶も記録もない。16分にはカナダがFWタンクレディを投入し、4-4-2の布陣に変更して守備を安定させた。
 39分、右FWメリスがドリブルからゴール前に迫りシュートを放つが、GKマクラウドがセーブ。そして42分、右FWメリスのドリブルから右に流してOHファンデフェンがミドルシュート。これが決まりついにオランダが追い付いた。そしてタイムアップ。グループAの第3戦は2カードとも引き分けて、カナダは首位通過、オランダも3位で決勝トーナメントに進出を決めた。
 オランダは高い、そして両WGが速い。だが中盤のプレスは緩く、自由にボールを持たせていた。攻撃もトップ下ファンデドンクがゲームを作って両WGを走らせるサイド攻撃が中心だが、きちんとプレスをかければそれほど攻め手があるわけではない。日本にとっては簡単ではないかもしれないが、厳しい相手というわけでもない。普通にやればオランダに負けることはないだろう。
 だが日本のこのところの得点能力の欠如は深刻だ。エクアドル戦は中盤から後ろに初めての選手を起用したこともあって、後方からのビルドアップができなかった。熊谷と岩清水、そしてCHに坂口や宇津木を起用すれば中盤でパスを回して相手を動かし、ゴール前にもっと迫ることができるだろう。だが心配は2トップ。大儀見にまだキレがないし、菅澤との連携もできていない。ゴールができないまま時間が過ぎて、カウンターで先制されると危ないかもしれない。序盤に集中して先制点を挙げること。そうすれば後は日本の守備であればしっかり守り切ることが可能だろう。次のオランダ戦、序盤が勝負と見た。