とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リオ五輪女子決勝 スウェーデン対ドイツ

 日本が出場権を逃したリオ五輪女子サッカー。連覇を狙うアメリカを準々決勝で、そして開催国ブラジルを準決勝で、ともにPK戦で破って決勝まで進出したスウェーデンに対して、中国、カナダと順当に勝ち上がったドイツの対戦。最後ぐらいは観ようかと録画をした。

 スウェーデンヤコブソンをワントップに残して中盤を5人で構成する4-5-1。中盤からシェリーンが飛び出していく堅守速攻の構えで序盤を押し込んでいく。9分にはCHダールクヴィストの縦パスにMFシェリーンが走り込み、クロスにMFスクーグがシュートを放つ。ドイツは序盤、スウェーデンの堅い守備を崩せない。18分、FWミッターグのミドルシュートはGKリンダールがキャッチする。20分には左SBケメのクロスから右SHロイポルツがヘディングシュート。しかしわずかにバーを越える。

 時間が経つにつれて次第にドイツがスウェーデンの守備を崩していく。25分、CHベーリンガーから右に展開、右SBマイアーのミドルシュートはGKリンダールがセーブするが、こぼれをFWミッターグが狙う。シュートは外した。さらにCHマロジャンのミドルシュートスウェーデンも28分、CHセーゲルから右に展開し、MFシェリーンがドリブルからシュートを放つ。スウェーデンはあくまで堅い守備からカウンターを狙う。ドイツも43分、左SHデブリッツがミドルシュートを放つが、DFがブロックした。前半はスコアレスで折り返した。

 後半1分、スウェーデンはCHアスラニーがミドルシュート。後半も金メダルを狙ってスウェーデンが積極的に守って攻める。しかし3分、ドイツは右SBマイアーからのフィードをCHベーリンガーがポストになって右に流し、右SHロイポルツがクロスを入れると、DFクリアのこぼれ球をCHマロジャンが力の抜けた見事なミドルシュート。これがきれいに決まり、ドイツが先制点を挙げた。

 スウェーデンは10分、CFヤコブソンに代えてブラックステニウスを投入する。すると12分、CHアスラニーとCHセーゲルで左サイドを崩すと、セーゲルの上がりからのクロスをCFブラックステニウスが落として右スクーグがシュート。しかしDFがブロックする。そして16分、PA左手前で得たFKをCHマロジャンが蹴ると左ポストに当たってはね返ったボールをCBセンブラントがオウンゴール。ドイツが追加点を挙げた。20分にもCHベーリンガーの落としからCHマロジャンの縦パスにFWポップがシュート。しかしこれは枠を外す。

 すると22分、スウェーデンはCHアスラニーから右に流して、右SHスクーグのクロスにCFブラックステニウスがシュート。これが決まり、スウェーデンが1点を返した。直後にはCHアスラニーに代えてFWハンマルンドを投入し、2トップにして追加点を目指す。しかしドイツの攻めも止まらない。23分、左SBケメのフィードをFWミッターグが落とし、右SHロイポルツがシュート。24分には右SHロイポルツのフィードからFWポップがシュートを放つ。

 25分、スウェーデンが左SBルベンソンをエリクソンに交代すると、ドイツはCHベーリンガーに代えてゲースリンクを投入。守備を強化する。31分、右SBマイアーのミドルシュートはGKリンダールがキャッチ。39分、マロジャンが再びPA前のFKを蹴るが、今度はGKリンダールがナイスセーブで弾き出した。そして42分、CHダールクヴィストのフィードに左SHシャリーンが抜け出し、クロスに右SHスクーグがシュート。しかしシュートミス。もう一度放ったシュートはCHマロジャンが身体に当てた。そしてタイムアップ。2-1。金メダルはドイツの胸に輝いた。

 技術と組織力に優れたドイツに対して、スウェーデンは堅守速攻で対戦したが、結果は実力どおり。順当にドイツが勝利したという感じ。日本が出場していればどうだっただろうかと想像するが、まだまだこの2チームには届かない。次の東京オリンピックには予選なしで出場できるが、この決勝のゲームでピッチに立つ姿を見たい。4年先を見据えて精進してほしい。