とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

高校サッカー準決勝 山梨学院vs.帝京長岡

 コロナ禍の3連休。男女の高校サッカーを楽しむことにした。土曜日は男子の準決勝。第1試合は11年ぶりの優勝を目指す山梨学院と昨年、青森山田に準決勝で涙をのんだ帝京長岡。今度こそ初めての決勝進出を目指す。お互い布陣は4-4-2。山梨学院は久保と野田の2トップ、右SH新井、左SH広澤。ボランチに石川と谷口。DFは右SB鈴木、左SB中根。CBに飯弘と一瀬。GKは熊倉。一方、帝京長岡は葛岡と酒匂の2トップ。右SHに廣井、左SHは上野。ボランチに川上と三宅。DFは右SB佐々木、左SB桑原、CBは村松と笠井。GKには1年生の佐藤が守る。

 開始直後、山梨学院はCB一瀬のフィードのクリアを受けたFW野田がロングシュートを狙う。これがポストを叩いてはね返ったところをFW久保がシュート。これはGK佐藤がブロックしたが、はね返りをCH石川がシュート。わずか21秒で山梨学院が先制点を挙げた。6分にも左SH広澤のクロスにFW久保が胸トラップからシュート。山梨学院が長いボールを前線に入れて、攻めていく。一方、帝京長岡は短いパスをつないでゴールに迫る。

 14分、帝京長岡はFW葛岡のCKのクリアがファーに流れたところをCB松村がシュート。だがGK熊倉がセーブする。18分にはCH川上の縦パスからFW酒匂がシュート。だがポスト右に外れた。その後は次第に帝京長岡がペースをつかんでいく。28分、FW野田のスルーパスに走り込んだ右SH新井のシュートはポストの右。帝京長岡も31分、FW葛岡のクロスに左SH上野がヘディングシュートを放つ。

 この後くらいから帝京長岡は酒匂を右SHに出して、廣井をトップ下。4-2-3-1に布陣を変更し、さらに攻めていく。42分、CH川上の縦パスをCF葛岡が落とし、左SH上野がミドルシュート。43分にはCH川上がミドルシュート。劣勢の山梨学院は45分、DFからのフィードにFW久保が走り込み、シュート。だが枠は捉えられない。前半は山梨学院の1点リードで終わった。

 後半最初に帝京長岡は左SH上野に代えて鉾。山梨学院もFW久保を下げて茂木を投入する。開始1分、帝京長岡が攻める。CH川上から右へ大きくサイドチェンジを送ると、右SH酒匂のクロスにCH三宅がシュート。しかしDFがブロックして枠に入らない。すると5分、山梨学院は右SH新井のロングスローにCB一瀬がヘディングシュート。山梨学院が追加点を挙げた。帝京長岡は7分、CB笠井を下げて、右SHに佐竹を投入。佐々木をCBに下げ、酒匂が右SBに入る。山梨学院もFW野田を下げて、笹沼を投入。2トップを入れ替えた。

 10分、左SH鉾がミドルシュート。そして14分、帝京長岡は左サイドでゲームを作り、中へのパスを中盤の選手がスルーパス。これをたぶんCF葛岡がフリックすると、CH川上が抜け出した。これを決めて、帝京長岡がようやく1点を返す。するとその後は帝京長岡が攻めていく。16分、左SH鉾のミドルシュートがポストを叩く。山梨学院も22分、CH谷口がミドルシュート。28分、FW笹沼のクロスにFW茂木がシュートと攻めるが、33分、帝京長岡の右SB酒匂のクロスをPA内でOH廣井が受けると、CH石川が溜まらず倒してしまう。PK。これをCH川上が決めて、帝京長岡が同点に追い付いた。

 その後はお互い決勝点を狙って攻めていく。40分、帝京長岡がOH廣井のスルーパスからCF葛岡がシュートを放つが、わずかにポストの右。山梨学院も41分、FW笹沼のスルーパスに右SH新井がシュート。だがGK佐藤が横っ飛びナイスキャッチする。42分には右SH佐竹のスルーパスに抜け出したOH廣井がシュート。だがGK熊倉がナイスセーブ。はね返りを右SH佐竹が左に送ると、左SH鉾がシュート。だがふかしてしまう。結局このまま両チームともゴールならず。勝負はPK戦に委ねられた。

 PK戦は山梨学院が二人連続で決めたのに対して、帝京長岡は一番手の川上が2回目のPKをGK熊倉に止められる。さらに2番手葛岡、4番手の鉾と外し、1年生GKの佐藤がその後二人を止めたものの、5人目のCH谷口にゴールを許す。3-1。山梨学院がPK戦を制し、決勝進出を決めた。サッカーの内容としてはパスをつなぐ帝京長岡の方が面白かったので、決勝戦青森山田と昨年の雪辱戦をやらせてやりたかったが、青森山田相手には守備の堅い山梨学院の方がいい勝負をするかもしれない。今年の青森山田は強そうだ。決勝戦はどういうゲームになるだろうか。明後日の決勝戦を楽しみにしたい。