前節勝利して連勝。ようやく開幕からの暗黒状態から脱したグランパス。一方、今節の相手ベルマーレは開幕から3連勝とこれまでにないスタートを切ったがその後は足踏み。2分けの後、ここ3試合は7失点を喫して3連敗。10位まで順位を落とした。このゲームでグランパスが勝てば順位が逆転する。グランパスとしてはきっちり勝って上位を伺いたい。
ベルマーレの布陣は3-5-2。鈴木章斗と福田が2トップを組み、トップ下に小野瀬と奥埜。奥野耕平がアンカーに座る。WBは右に藤井、左に畑。CBは右から、鈴木雄斗、キムミンテ、鈴木淳之介。GKは上福元。奥埜は先週移籍したばかりで初先発だ。対するグランパスはいつもの3-4-3。マテウスをトップに、浅野と森島がシャドーに入る。ダブルボランチは、加藤と稲垣。右WBに中山、左WBは内田。CBは前節と同じく、右から野上、佐藤、河面。GKはシュミット・ダニエル。
開始48秒、ベルマーレは右WB藤井がカットインからミドルシュート。GKシュミットがナイスセーブで弾き出したが、序盤からベルマーレが積極的に仕掛ける。続く右IH小野瀬のCKのはね返りをCH奥野がミドルシュートを放つ。その後も押し込まれる中で、グランパスの左FW森島が中盤まで下がってバックパス。これをFW鈴木章斗に奪われ、ドリブルから左に流して、FW福田がシュート。ベルマーレが先制点を挙げた。
グランパスのシュートはようやく18分、CFマテウスのFKをCB佐藤がヘディングで折り返し、DFのクリアをCH加藤がヘディングシュート。しかしこれはGK上福元にキャッチされる。その後も攻めるベルマーレ。28分、右IH小野瀬から左に展開すると、FW鈴木章斗のクロスに右WB藤井が駆け上がってシュート。29分には左WB畑がミドルシュート。さらに31分、今度は右WB藤井のサイドチェンジからFW鈴木章斗がミドルシュートを放つ。
一方、グランパスは早いプレスに余裕を持ってパスを繋げず、前に蹴り込んでは相手に奪われる展開が続く。41分、左WB畑の落としから、右IH小野瀬がミドルシュート。さらに45分、右WB藤井の戻しを右CB鈴木雄斗がミドルシュート。これはCB佐藤がブロックしたが、はね返りをもう一度右CB鈴木雄斗がミドルシュート。これがゴール右上に決まる。ベルマーレが前半のうちに2点目を挙げた。
グランパスも45+4分、中盤でのFKをCFマテウスの横に流すと、CH稲垣がミドルシュート。そして45+5分、右WB中山が遠目からのFKを前方に蹴り込むと、DFのクリアをCH稲垣がスーパーなダイレクトボレー。これが決まる。グランパスが前半のうちに1点を返して前半を終えた。
それにしても押し込まれ、攻撃でいい場面が全く作れなかったグランパスは後半立ち上がり、加藤と森島を下げて、CH椎橋と左FW和泉を投入する。すると前半とは打って変わって攻勢に出るグランパス。4分には、CH椎橋の縦パスを左FW和泉が落とし、CH稲垣がミドルシュート。さらに10分、CB佐藤の縦パスから左FW和泉がスルーパス。CFマテウスが抜け出しシュートを放つが、GK上福元にナイセ―セーブで弾かれた。
しかしグランパスの攻勢も長くは続かない。次第に互角の展開となり、そのまま膠着する。それでも26分には、CFマテウスから右にパスを送ると、右FW浅野がCB鈴木淳之介をかわして前に進み、そのままミドルシュート。しかしGK上福元にセーブされる。さらに27分には、左CB河面の縦パスに左FW和泉がスルー。ゴール前まで走り込んだ右WB中山が切り返しでCB鈴木淳之介をかわし、シュート。しかしGK上福元が飛び出して、シュートはブロックした。
29分、グランパスは、内田と浅野を下げて、CFユンカーと左FW永井を投入。マテウスを右FWに回し、和泉を左WBに下げる。一方、ベルマーレは小野瀬と鈴木章斗を下げて、FW小田と右IH池田を投入する。永井が俊足を生かし、グランパスが攻め込むが、最後のパスが合わず、シュートには至らない。すると38分、グランパスは中山に代えて左WB小野を投入。和泉を右WBに回す。一方、ベルマーレも、足を攣った藤井をCB大岩に交代。鈴木雄斗が右WBに上がる。さらに42分には、奥埜と奥野に代わり、CH茨田と左CB大野。鈴木淳之介がボランチに上がる。
その後も攻めるグランパス。45分には右WB和泉からのパスを左FW永井がスルー。左WB小野がフリーでミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。その後も右WB和泉に2度ほどチャンスがあったが、わずかに合わず、シュートを打てず。そしてタイムアップ。2-1。ベルマーレが6試合の勝利を挙げた。
後半は内容的にはグランパスが上回っていたが、ゴールを挙げられなかった。悔やむのは前半の出来。中3日の疲れを考慮し、和泉や椎橋をベンチスタートしたのはわからないでもないが、それにしても動きが悪かった。結局ボランチは、稲垣と加藤では、前への展開力が不足する。それで、森島が中盤まで下がって、結局はプレッシャーを受けての失点。プレーが軽い。それでもユンカーが久しぶりに復帰したのは心強い。次の相手は14位のガンバ。ガンバもここ4試合で1分3敗と調子を落としている。勝って順位を上げていきたい。