とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香港戦 ボケて見えた代表選手の姿

 香港からの中継は選手の姿がにじんでよく見えなかった。映像もにじんでいたが、選手の動きもボケていた。時差のせいかもしれない。岡田監督はこのゲームをどう位置づけていたのか。海外組集合最後の機会だったが、朝の新聞に書かれていた俊輔と本田の併用・先発起用は結局果たされず、南アフリカ戦との違いは稲本と松井を交代しただけ。松井と俊輔の併用は松井の努力で機能することがわかったが、それだけだった。岡田監督の頭もボケていたか?
 立ち上がり、香港が思った以上に前がかりできて、日本が受け身に回る。というか、コンビネーションが合わず、ミスが多い。7分にはパスミスからゴール前まで迫られ、14分のFKは7番の選手のシュートミスに救われた。
 それでも8分の内田のシュート。16分、中村のドリブルから松井のクロス。18分にも攻勢をかけるがゴールならず。
 そして32分、左サイドの俊輔から長谷部、内田と回り、長谷部に戻った時には中央でフリーになってミドルシュートを一発。ようやく先制点を挙げる。その後は、40分岡崎、41分松井、44分岡崎のクロスから闘莉王のヘッドと圧倒するが、香港の必死の守りの前に得点にならず前半を終えた。
 後半も前半の立ち上がりと同じように淡々とゲームが進んでいく。4分、中村のFK、10分遠藤のクロスから大久保のシュートと攻めてはいるが、同じようなリズムで攻撃が単調。業を煮やし、15分には闘莉王が上がるが、18分中村、20分遠藤とミスを重ね、香港の方が大きくボールを動かす早いカウンターで、見ていて点になりそうな気がする。
 ようやく29分、俊輔のスルーパスに抜け出した内田がGKとの一対一からシュートを放つが、惜しくもポストに跳ね返される。これを拾った俊輔から遠藤に戻され、ふわっと上がったクロスに寿人が合わせて待望の2点目を上げる。遠藤のゆるいクロスが香港DFのタイミングを狂わせたという解説は、コロコロPKに通じる話で面白い。
 あとは中村のFK、岡崎のPKで2点を追加し、終わってみれば4-0の圧勝だが、勝ち味の遅さには心底心配になる。もちろん運もあるのだろうが、このメンバーでこの結果はやはり満足できない。これなら他に試すことがあったのではないかと思ってしまうのも仕方がない。ベスト4という言葉がますます浮いて聞こえる。こんなボケっとした調子で代表チームの今年は終わる。来年はきりっとした姿が見えるのだろうか。なぜか選手の姿がますます遠のいて見えて仕方がない。