とんま天狗は雲の上

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北朝鮮のすごい技術力!

 韓国の哨戒艦「天安」が沈没した事件で、昨日、韓国軍等からなる調査団が「北朝鮮の魚雷攻撃だった」という発表をした。しかも北朝鮮が放った魚雷は直接、哨戒艦に命中したのではなく、艦船の直下で水中爆発を起こし、その衝撃で直上の艦船が真っ二つに折れたのだという。
 これを聞いて、「北朝鮮軍にはすごい技術力があるものだ!」と思ったのは私だけではなかったらしい。浅い水域で敢えて艦船に命中させず、かつその直下で水中爆発を起こすというのは、意図的に行ったとすればかなりの技術力ではないのか。
 同僚は「北朝鮮にそんな技術力があるわけがない。人間魚雷回天よろしく、人間が操縦して爆発させたんじゃないか」と言っていたが、そこまでやる理由があるとも思えない。
 韓国側からすれば、「技術力が低いので命中しなかった。技術力が低いので偶然艦船直下で水中爆発してしまった」というのだろうけど、俄かには信じがたい。
 それよりも「米韓合同演習に参加していたアメリカの潜水艦が誤爆してしまった」という「韓国軍艦「天安」沈没の深層:田中宇の国際ニュース解説」の説のほうが真実味がある。
 まさに日本では普天間問題が佳境を迎えており、「抑止力」が話題になったばかりだ。まさに「抑止力のためには米軍基地は不可欠だ」という論をアシストするかのような絶妙のタイミングでの発表だ。
 しかし韓国もアメリカも30数人が亡くなったというのに、一向に反撃する気配がない。抑止力とはそんな程度か。少なくとも艦船1隻への攻撃を抑止するような力はないということか。テポドンなら抑止できるのか?
 ま、それは冗談にしても、誰が攻撃したのかわからないような攻撃に対しては抑止力は十分に効力を発揮しないと考えていい。そういえば9.11WTCへのテロに対しては、アメリカ軍の抑止力は何の効力もなかった。北朝鮮は今こそこの事実を深く心中に収めたのではないか。
 昨日は日本の各メディアもすごい勢いでこの発表に関する報道をしていたのに、今日はなぜかこの問題に対するメディアの関心が異様に低い。第2朝鮮戦争勃発だって考えられるのに、この落ち着きぶりはどうか。まるでみんな揃って筋書きに沿って動く田舎芝居を見せられているような気がする。騙されているのは日本国民と北朝鮮だけ?