とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシーはまだまだ年明けならず

 前節ボルトン戦で7試合ぶりに勝利したチェルシーランパードも復帰し、その復調具合はどんなかと思ったが、アストンビラ戦を見る限り、まだまだ年明けには程遠い。それでも終盤の反撃の勢いはようやくチェルシーらしさが見えていた。しかし最後に追いつかれるあたり、何かが足りない。そう思わせる内容だった。
 立ち上がりはチェルシーが前に出る。5分にはドログバがポストに入って絶妙に前に送りマルーダに渡るが、シュートならず。しかし15位に低迷するアストンビラも前からプレスをかけ、積極的に攻撃に出ていく。14分アシュリー・ヤング、17分ダウニングがミドルシュート
 18分にはアネルカのクロスからマルーダがヘディングシュート。しかしチェルシーの攻撃は単発的で力任せ。連携で崩す場面はほとんど見られず、ドログバランパードがボールに触る場面もほとんど見られない。まだまだだなあとため息をついた21分。このゲーム、ほとんど初めてと言っていいランパードの山なりのスルーパスマルーダが走り込むと、アストンビラのCBコリンズが圧し掛かる形になってPKの判定。これをランパードが決めて、チェルシーが先制する。
 このゲームの主審はプレミアリーグにしては珍しく細かくファールを取り、カードを乱発。この判定も微妙だったが、これでアストンビラの選手たちがエキサイト。そしてファイトする。
 30分、ヤングが流したFKにペトロフがシュート。31分、ヤングのCKにクラークがヘディングシュート。チェルシーは34分、ドログバのポストからランパードのスルーパスマルーダとラミレスが走り込むが、二人が交錯してシュートが打てず。ちぐはぐさが目立つ。
 アストンビラは38分、CKからダウニングのクロスにダンがボレーを放つと、40分、右SBクラークのプレスにレオコーカーが走り込んだところをエッシェンが倒してお返しのPK。これをヤングが決めて同点に追いついた。
 前半だけで7枚のイエローカード。そのうちの6枚がアストンビラ。後半はどうなるかと心配したが、立ち上がりからチェルシーがおかしい。1分、フェレイラのバックパスでピンチを招くと、2分、ダウニングのクロスにヘスキーが高いヘディングシュート。アストンビラが勝ち越した。
 チェルシーがようやく攻め出す。10分、ドログバが強烈なボレーシュート。これはDFに当たるが、11分にはアネルカのスルーパスにラミレスがシュート。これはポストの左、惜しかった。18分、テリーがドリブルで上がり、ドログバマルーダのポストにランパードボレーシュート。GKフリーデル、ナイスセーブ。22分にはランパードのスルーパスマルーダが走り込みシュート。これもフリーデルが立ちはだかる。
 12分ボシングワ、28分にはラミレスに代えてカルーを投入。攻撃に出ると、28分、カルーがアネルカとの大きなワンツーでゴール前に迫る。33分にはストゥーリッジを投入。35分ゴール前の密集から猛攻。ドログバがシュート。
 何とか持ちこたえていたアストンビラだったが、39分、アグボンダホールが足の故障でピッチサイドに出ている隙にテリーがドリブルで上がってクロス。これをドログバが胸で落としカルーがシュート。GKが弾いたところをドログバがシュート。DF3枚を抜いてゴールネットに飛び込む強烈シュートでついに同点に追いつくと、さらに44分。エッシェンのクロスをドログバがヘディングシュート。これをGKがファインセーブで弾き返すと、テリーが詰めてシュート。あっという間にゲームをひっくり返した。
 ここまでの攻撃の連携、ドログバの迫力はさすが。チェルシー復活かと思わせたが、これで終わらないところが不調の深刻さを思わせる。ロスタイム1分、アストンビラがゴール前に迫ると、途中交代のアルブライトンのクロスにクラークがあっさりと抜け出しヘディングシュート。きれいなゴールで同点に追いつかれた。
 その後、ボシングワのクロスにドログバが飛び込みシュートを放つ場面も見られたが、枠には決まらずゲームセット。終わってみれば引き分けドロー。3得点にチェルシーらしさが見られたところもあるが、3失点はらしくない。復調はまだまだ。
 しかし第21節はマンU、マンC、アーセナルも下位チームとの対戦で勝利。さらにトットナムも勝ったため、チェルシーはついに5位転落。次節はアーセナル戦。うーん、いよいよ厳しくなってきた。