とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシー、アーセナル戦ドローは上々の結果

 CL準決勝第1レグ、バルセロナをホームで1-0と勝利したチェルシー。今週にもすぐ第2レグがある間のリーグ戦がロンドンダービーのアーセナル戦。やはりCLに重点を置いて、先発を8人代えて臨んできた。とは言っても、F.トーレスを始めとして、カルー、ストゥーリッジ、マルーダエッシェンボシングワと先発し、いったいCLではどんな先発だったんだと思うほどの層の厚さ。基本的にCLでは守れてカウンターのできるメンバーを選んだということなんだろう。
 だからこのアーセナル戦でもけっして守備的なわけではない。対するアーセナルは3位キープに向けて勝利したいところ。ベナユンが出場停止、アルテタがケガで欠場という状況ではほぼベストメンバーで臨んできた。
 5分、ロシツキーがドリブルからシュート。チェルシーも7分、カルーがドリブルでゴールに迫る。14分、ウォルコットのFKからファンペルシーがシュートすると、チェルシーも24分、CKからケーヒルがヘッドでつなぎ、F.トーレスがシュート。DFに当たったこぼれ球にケーヒルがシュート。
 お互い守備が固く、一進一退、互角の展開。ようやく終了間際の40分過ぎ、両チームにチャンスが生まれる。42分、ファンペルシーのFKからコシエルニのヘディングシュートはバーを叩く。チェルシーも43分、マルーダのCKからテリーがヘディングシュート。44分、サーニャのクロスのクリアをソングが拾い、左サイドにスルーパスファンペルシーが胸トラップで抜け出しシュートを放つが、GKチェフが寄せてナイスセーブ。あまり見所のないまま前半が終わった。
 後半に入っても同じ展開。両チーム守りが固く、攻めてはいても決定的チャンスにはなかなかならない。より勝利を求めるアーセナルが積極的に選手交代。16分、ウォルコットに代えてジェルビーニョ。19分にはロシツキーに代えてディアビ、さらに24分にはオクスレードチェンバレンに代えてアンドレ・サントスを投入する。対するチェルシーも21分にエッシェンからミケルに交代したのは、引分け狙いだったのか。
 22分、ストゥーリッジ、ファンペルシーとシュートの応酬。26分、ジェルビーニョからファンペルシーがポストに入りディアビがシュート。その後、チェルシーがカルーに代えてマタを投入したのは運動量が落ちたからか。またはゴールを狙いに来たのか。32分には左SBのバートランドの負傷でアシュリー・コールを投入する。
 選手は入れ替えたが、ゲーム展開は大して変わらない。今シーズン最高の8万人を超える観客が入場したそうだが、入場料に見合ったゲームだったのだろうか。ラスト5分、ようやくアーセナルがチャンスをつかむ。41分、ジェルビーニョのドリブルから左に流し、ファンペルシーが何度も切り返してDFを揺さぶった末にシュート。だがGKチェフの正面。42分、サントスのCKにファンペルシーがヘディングシュートを叩きつけるが、GKチェフがセーブ。チェルシーも43分、マタのサイドチェンジにストゥーリッジが抜け出すが、コシエルニがカンフーまがいのジャンピングキックでクリアする。
 結局、このままスコアレスドローチェルシーにとっては次のバルセロナ戦に向けて、休養と結果を手に入れた。アーセナルはこれでニューカッスルに勝ち点差3に詰められる結果となった。もちろん勝利したかっただろうが、負けるよりは良しとするところか。期待したような面白いゲームではなかった、というのが正直な感想だ。