とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

いきいきエバートン、混迷チェルシーを一蹴

 今週はCLやカップ戦があってプレミアリーグはお休み。第25節、エバートンチェルシーに快勝した一戦を見る。前節マンUに3-0とリードするも追い付かれて、3戦引分けのチェルシー。対するエバートンは4戦負けなし。特に第23節ではホームで首位マンCに勝利して絶好調。このゲームではそのマンCから古巣エバートンに戻ってきたピーナールが先発。ストラックアルルシをワントップに、フェライニギブソンボランチ。その間で、ピーナール、ケーヒル、ドノバンが自由にポジションを変えて、攻守に動き回り、中盤を支配する。
 そして5分、チェルシースローインピーナールが奪い、ケーヒルに預けてスルーパスに再びピーナールが走り込む。CBイバノビッチ、SBボシングワが立ち尽くす間にピーナールだけが動いているような動きでシュート。エバートンがさっそく先制点を挙げる。
 その後もいきいきエバートン・ペース。18分にはGKチェフのゴールキックがドノバンにわたりミドルシュート。これはGKチェフが抑えるが、どこかチェルシー守備陣の動きが緩慢。
 ようやく20分過ぎ位からチェルシーが攻め込みだすが、エバートンの中盤からのプレスが速く、パスが回らない。守備ブロックを崩しきれずに苦し紛れのクロス、シュート。エバートンのDFが楽々とはね返す。27分、エッシェンが右に流し、マタのクロスにストゥーリッジがシュート。だがDFがブロックに入り、枠を外す。29分、ストゥーリッジのスルーパスからマタのクロスにランパードミドルシュート。これも惜しくもポストの右に外れていく。
 逆に43分、アシュリー・コールからボールを奪ったストラックアルシシがそのままシュート。44分、ボシングワのクロスにフェルナンド・トーレスがヘディングシュートを放つが、力なくGKハワードがキャッチ。そういえば、F.トーレスはほとんどボールを触るチャンスもない。
 後半に入ってもエバートンの運動量は衰えない。逆にチェルシーはF.トーレス、ランパードにキレがなく、ストゥーリッジも抑えられる。エッシェンとマタだけではゲームにならない。両SBが上がる場面もほとんどない。
 15分、ピーナールのドリブルから左SBベインズが駆け上がり、クロスにストラックアルルシがミドルシュートチェルシーも20分、またもボシングワのクロスにF.トーレスがヘディングシュートをするが、GKハワードが難なくキャッチ。
 チェルシーは24分、エッシェンに代えてマルーダを投入。しかし直後の26分、A.コールのトラップが大きくなったところをネビルがスライディング、前に飛んだボールをドノバンが拾ってドリブルからスルーパス。ストラックアルルシがシュート。GKチェフの手を弾いてゴールネットを揺らす。エバートン、追加点。
 その後、チェルシーはケガをしたコールに代えて32分にバートランド。さらに33分にはルカクを投入。36分、バートランドからのクロスからストゥーリッジがヘッドで戻し、ルカクが飛び込むが、直前でGKハワードがセーブ。これが最後のチャンス。その後は、ドレンテ、ヒバート、ダフィーと投入したエバートンが悠々と押しきり、2-0で勝利した。
 これでエバートンは一つ順位を上げて10位。順位はともかくバランスのいいゲーム運びはこれから上位チームにとって脅威になる。逆にチェルシーは5位降格。ドログバ、カルーが戻ってきて多少はチームも変わるかもしれないが、とにかく緩慢、覇気がない。4位争いはしばらく混沌としそうだ。