とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

楽しいサッカーが戻ってきた。トットナム、ブラックバーンに快勝で4位浮上。

 プレミアリーグで最も楽しいサッカーをするのはトットナムだと思う。マンUはカウンター命だし、マンCは細かいパスをつないで攻める。トットナムの場合は速くて大きい。レノン、ベイルの両SHは突破にかかれば速く、パスは大きく正確に逆サイドまでつなぐ。リンク役になるのがファンデルファールトモドリッチ。二人がパスをつないでリズムをつくると、若い両SBウォーカーとローズが積極的な上がりを繰り返す。中盤で守りを締めるのはサンドロ。そしてアデバヨールがよく動いては前線で収めて攻撃を促す。
 前節、クイーンパークに苦杯を喫し、公式戦3連敗のトットナムだったが、アデバヨールが復帰し、いつものサッカーが戻ってきた。対するブラックバーンは降格圏内の19位。どうしても勝ち点が欲しい一戦だったが、ゲームは徹頭徹尾トットナム・ペースで進んだ。
 前半1分、ベイルからモドリッチがドリブルでライン際まで抉り、クロスにレノンが走り込む。速過ぎてシュートは詰まってしまう。8分にはDFのクリアをサンドロが強烈なミドルシュート。バーに弾き返される。トットナムが攻めっ放し。
 そして22分、サンドロから右に流し、レノンが走り込んでクロス。逆サイドでベイルがヘディングで戻すと、DFのクリアがバーに当たりはね返る。これをアデバヨールがスクリーンに入って、ファンデルファールトがシュート。きれいな形でゴールを挙げた。
 その後もトットナムが押し込む。24分にはレノンがドリブルで走り込みシュート。両SBも積極的。38分、左SBローズの縦パスをモドリッチがポストに入り、反転してスルーパス。ローズがパスの勢いのまま駆け上がり抜け出す。シュートはGKロビンソンがブロックするが、SBの積極性がよく現れている。42分にはファンペルシーのCKにCBギャラスがニアに飛び込みヘディングシュート。これもバーに当たる。
 後半に入り3分、ファンペルシーのポストプレーからモドリッチが縦パス。アデバヨールのトラップはDFがつつくが、これがレノンに渡りシュート。14分には右SBウォーカーが中に入れてモドリッチミドルシュート。16分、GKフリーデルからウォーカーが縦にパスすると、ファンデルファールトがポストになってレノンが駆け上がる。中に戻すとファンデルファールトが左サイドに振ってベイルがシュート。あっという間のカウンターで攻め込んでいく。
 だが、3-5-2、いや実質は5-3-2でゴール前を守るブラックバーンになかなかゴールが入らない。最後のパスにシュートが打てない。これがトットナムの課題。圧倒的な中盤でゴール前までボールを運ぶものの、そこまでが速過ぎて、最後のシュートがどうしても不正確になりがち。またはストライカーが足りない。それでも楽しければいい。ゴールが決まれば嬉しい。
 ようやく30分、ミドルレンジからのFKのチャンスにウォーカーが強烈なシュート。壁の右上を通ったボールが急速に曲がって落ちてゴールに吸い込まれた。トットナム追加点。
 後は顔見せ。このゲーム活躍した選手が次々と交代して退場していく。レノン、サンドロ、ファンデルファールト。サポーターの声援、ねぎらいの拍手を浴びる。こうして時間を消費し2-0でブラックバーンに完勝。何とブラックバーンは90分、一本のシュートも打てなかった。
 これでトットナムは4位浮上。1ゲーム消化が早いアーセナルに勝ち点差4。同点で並ぶ5位ニューカッスルと勝ち点差1で追いすがる6位チェルシーが次節直接対決。この間にトットナムは宮市のボルトンと対戦。宮市にも活躍してほしいが、CL出場圏内の4位確保に向けては負けられない一戦。次節のゲームも楽しみだ。