とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第7節 レスター対アーセナル

 開幕から6ゲームを3勝3敗。無敗のまま4位につけるレスター。第7節アーセナル戦も岡崎は先発出場。そろそろ2点目のゴールが期待される。対するアーセナルは前節チェルシーに敗れて5位。そのゲームでCBガブリエルパウリスタが出場停止。CHコクランもヒザの負傷で欠場。CHにはフラミニが先発した。

 序盤から激しいプレスの応酬。7分、OHエジルから左に展開。左SHサンチェスのクロスにCHカソルラがシュートするが、ライン上でDFがクリアする。レスターも10分、左SBシュルップが積極的に上がってミドルシュートを放つと、11分にはFWバーディーがFW岡崎とのワンツーで走り込みシュート。ポストに当たったはね返りを右SHマレズがシュートするが、枠を外す。そして13分、レスターがカウンターからCHドリンクウォーターが前線へフィード。FWバーディーが追い付いてそのままシュート。これが決まり、レスターが先制する。

 だがアーセナルもすぐに反撃。16分、左SHサンチェスのスルーパスにCFウォルコットが走り込みシュート。GKシュマイケルがナイスセーブ。17分にもCHカソルラミドルシュートを放つ。岡崎はいつものように高い位置からプレスをかけて、さらには中盤まで下がってプレス。高い運動量で攻守に貢献する。

 しかし18分、左SHオルブライトンからのクロスからFWバーディーのヘディングはバーに弾かれる。するとこれを拾った左SHサンチェスから縦パス。CHカソルラのスルーパスにCFウォルコットが抜け出しシュート。これが見事に決まりアーセナルが同点に追い付いた。カウンターのスピード感が素晴らしい。スピード感とはまさにこういう時に使うんだよなと思う。政治家の使う「スピード感」はただ言葉だけで何も達成しないけど・・・。

 アーセナルは21分、CHフラミニの負傷でアルテタに交代。その後も激しいプレスの掛け合い、カウンターの応酬による速いサッカーが続く。そして33分、レスターがカウンターで岡崎がドリブル。倒されてファールをアピールするが、審判に取ってもらえず、そのままアーセナルが逆カウンター。OHエジルがポストとなって右に流し、右SBベジェリンがクロス。CFウォルコットが走り込み、DFと競ったこぼれ球を左SHサンチェスが押し込む。アーセナルが逆転ゴールを挙げた。

 36分にもFW岡崎がPA内でドリブル。CBメルテザッカーの股を抜くが、行く手をふさがれて倒される。PKをアピールするがこれも取ってもらえない。これがプレミア基準か。42分、OHエジルのスルーパスにCFウォルコットがシュート。GKシュマイケルがセーブ。アディショナルタイム1分、右SHマレズがミドルシュート。しかし枠を外す。前半は2-1。アーセナルのリードで折り返した。

 後半最初に何と岡崎が交代。CHキングを投入して、カンテをトップ下に上げる。けっして岡崎が悪かったとは思わないが、ラニエリ監督は中盤の守りを強化したかったのだろうか。それとも岡崎を交代してから2点差を追い付いた過去2試合のジンクスに賭けた? でも結局、それは裏目に終わった。

 7分、右SBベジェリンのクロスをCFウォルコットポストプレー。DFと競ってこぼれたボールをサンチェスが拾い、ウォルコットと入れ替わってシュート。DFがブロック。9分、CHカソルラのスルーパスにCFウォルコットが走り込み、クロスに左SHサンチェスがヘディングシュート。そして12分、右SBベジェリンのクロスを左SHサンチェスが左につなぎ、OHエジルのクロスに走り込んだサンチェスがヘディングシュート。アーセナルが3点目を挙げる。

 2点差を付けられたレスターは19分、左SHオルブライトンに代えてFWウジョアを投入。再び2トップにする。21分、CHドリンクウォーターの縦パスをFWウジョアが落とし、CHキングがシュート。しかし枠を外す。アーセナルは22分、CFウォルコットがドリブルで切れ込みミドルシュート。GKシュマイケルがナイスセーブ。28分、CHカソルラの横パスを受けて右SHラムジーミドルシュート。しかしCFウォルコットに当たってしまう。さらに31分、OHエジルから右に展開。右SBベジェリンのクロスのこぼれをエジルミドルシュート。DFがブロックした。

 アーセナルは32分、右SHラムジーに代えてオクスレードチェンバレン。さらに35分にはCFウォルコットをジルーに交代する。レスターは33分、CHドリンクウォーターに代えてFWクラマリッチを投入。バーディーを左SHに回す。そして36分、スローインから左SHサンチェスがボールを持つと、遠目から積極的にミドルシュート。これが見事に決まりアーセナル4点目。サンチェスはハットトリックを達成した。

 レスターも40分、左SHに出たマレズがFWクラマリッチとの長い距離のサイドチェンジの応酬からミドルシュート。GKチェフがファインセーブ。41分にはFWクラマリッチがドリブルからシュート。これもGKチェフがナイスセーブ。そして44分、右SHマレズのクロスにFWクラマリッチがシュート。だがまたもGKチェフがスーパーセーブ。しかし弾いたボールを拾ったFWウジョアが落として、左SHバーディーが狙いすましたミドルシュート。これがきれいに決まり、レスターが1点を返す。

 しかしアーセナルはこれで終わらない。アディショナルタイム3分、OHエジルから左に展開。左SBモンレアルからのクロスをCFジルーが押し込み、ついに5点目。5-2でアーセナルが勝利した。

 すごいゲーム。特に前半のスピード感は半端なかった。しかしそれも岡崎がいたからという面はあったはず。後半、岡崎が退くと、レスターは高い位置からのプレスができなくなり、逆にアーセナルに押し込まれ、3失点を浴びた。試合後のインタビューでベンゲル監督が「岡崎を交代してくれて助かった」旨の発言をしていたが、けっして日本向けのリップサービスだけではないと思う。とは言っても、実力はアーセナルが上なのは確か。この後レスターは、ノーリッジ、サウサンプトンクリスタルパレスウェストブロミッチワトフォードと比較的楽な相手が続く。岡崎にもフル出場してもらい、さらにゴールシーンを見たい。前半だけの出場だったが、十分にその役割は果たしていた。さらなる活躍を期待したい。