とんま天狗は雲の上

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Jリーグチャンピオンシップ準決勝 レッズ対ガンバ

 いよいよチャンピオンシップが始まった。年間2位のレッズ対年間3位のガンバの対戦。レッズは興梠が戻らず、ワントップに李忠成を入れた以外はいつものメンバー。左WBに宇賀神、右WBに関根。対するガンバは宇佐美をトップ下に入れ、左右のSHに阿部と大森。右SBには米倉をベンチに置いて、オジェソクを先発させた。

 序盤はレッズが前からプレスをかける。4分には左WB宇賀神がミドルシュートを放つ。両チームとも集中して、膠着したゲームが続く。10分、CH遠藤が相手ボールを奪ってパスの出し処を探していると、CH柏木が奪い返す。思わずファールで倒す遠藤。そこから柏木のFK。さらにCKとレッズが攻めて、最後はFW梅崎がミドルシュート。しかしDFがブロックして今度はガンバのカウンター。息もつかせぬ攻防が続く。

 14分、CH柏木のCKをGK東口がパンチングで弾き返すと、FW梅崎がボレーシュート。CH阿部勇樹がコースを変えるヘディングシュートを放つ。ガンバも15分、OH宇佐美がドリブルからシュート。18分にはCFパトリックのドリブルから右に流して右SH阿部浩之ミドルシュートを放つ。わずかに左ポストをかすめていった。

 前半はレッズが優勢。23分、左FW武藤のサイドチェンジから右WB関根のクロスをCF李が落とし、武藤がミドルシュート。さらに左WB宇賀神がミドルシュートを放つが、GK東口がキャッチする。30分にはCH柏木のFKから右FW梅崎がミドルシュート。これもGK東口が抑える。43分には左WB宇賀神のクロスに右WB関根がボレーシュート。しかし枠を外した。前半はスコアレスで終了した。

 後半のファーストシュートは1分。OH宇佐美が右に流してCFパトリックが放つ。後半は高い位置からプレスをかけるガンバ。そして2分、GK西川へCH今野がプレスをかけるとCB那須がパスを受け、右CB森脇にパス。しかしこれを左SH大森がカットしてクロスに今野が落ち着いてシュート。レッズのミスからガンバが先制点を挙げた。

 その後は追う立場になったレッズが攻め込んでいく。4分、左FW武藤の落としから左WB宇賀神がクロス。右FW梅崎がシュート。5分、CB槙野がドリブルで駆け上がり、左FW武藤とのパス交換からさらにえぐってクロスを入れると、右FW梅崎がミドルシュート。しかしGK東口がナイスセーブで弾き出す。7分には右WB関野のクロスから左FW武藤がミドルシュート。これもGK東口がナイスセーブを見せた。

 ガンバもカウンター気味に攻めていく。15分、左SH大森がOH宇佐美とのワンツー。さらにCFパトリックともワンツーを決めてゴール前までドリブルで迫るとシュート。しかし左WB宇賀神がナイスブロックする。続くCKからCFパトリックがシュート。しかしこのゲームでのパトリックは力が入り過ぎかシュートの精度が低い。なかなか追い付けないレッズは18分、梅崎とCB那須を下げて、CFズラタンとCH青木を投入する。李を右FWに回し、CBには阿部勇樹が下がる。19分、CFパトリックのシュートは枠を外す。22分、柏木のFKからCH阿部勇樹ミドルシュート。しかしGK東口が難なくセーブする。

 27分、1点リードするガンバは守備固めか、OH宇佐美を下げて倉田を投入する。しかしその直後、柏木のCKからCB森脇がヘディングシュート。バーにはね返されたボールをCFズラタンがヘディングで押し込む。ゴール。ついにレッズが追い付いた。その後はレッズが30分に宇賀神に代えて右WB平川を投入。関根を左WBに回す。32分、OH倉田がミドルシュート。33分、CB槙野がミドルシュート。35分、右WB平川のクロスにCH柏木がヘディングシュート。35分、CFパトリックのシュートは枠を外す。そして36分、ガンバは右SH阿部に代えて米倉を投入した。右SBはオジェソクのまま。

 41分、CH柏木のミドルシュートはGK東口がナイスセーブ。さらにアディショナルタイム2分、WB関根がドリブルで深くえぐってクロスにCFズラタンがシュート。しかしこれもGK東口がナイスセーブを見せる。そしてアディショナルタイム5分、CB森脇のクロスに左FW武藤がドンピシャ・ヘディングシュート。しかしこれもGK東口が弾き返す。GK東口のファインセーブ連発でゲームは延長戦に入った。

 延長戦の頭からガンバは左SH大森に代えてCH井手口を投入。遠藤をトップ下に上げて、倉田を左SHに回す。さすがに延長戦ともなるとお互い運動量が落ちてオープンな展開となる。7分、左FW武藤のミドルシュートをGK東口がキャッチ。するとフィードを受けた左SH倉田がドリブルで持ち上がり、スルーパスにCFパトリックが抜け出す。しかしシュートはGK西川がストップする。GKはお互い代表同士。しっかりしている。10分には左SH倉田が再びドリブルで仕掛けて、スルーパスに左SB藤春が抜け出す。が、CB森脇がスライディングで止める。PA内で危なかったが、PKは取らず。その頃からレッズの左WB関根が足を攣って動けなくなってくる。それを全員でカバーするレッズイレブン。

 延長前半が終わって1-1。延長後半にもなるとさすがに両チームの運動量が落ちる。交代出場した選手たちが勝敗のカギを握っている。ガンバは6分、途中出場の左SH倉田がドリブルで仕掛けてミドルシュート。10分にはCB丹羽のヘディングクリアから左SH倉田がつなぎ、CH井手口が右に展開。OH遠藤の絶妙のスルーパスに途中出場でまだ元気が残っている右SH米倉が抜け出す。しかしGK西川が一枚上。シュートをブロックする。

 そして12分、CFズラタンのプレスにCB丹羽が大きくバックパスを返すと、GK東口との呼吸が合わず、ポストを叩く。あわや危ない。しかしこれを抑えたGK東口から右にパス。右SBオジェソクがOH遠藤につなぐと縦パスにCFパトリックが走り込み、右に流して右SB米倉のクロスに左SB藤春がボレーシュート。これが決まり、ついにガンバが勝ち越し点を挙げた。さらにアディショナルタイム1分にはOH遠藤のFKにCFパトリックが抜け出し、シュート。ダメ押しの3点目を挙げて、ガンバが勝ち切った。3-1。

 レッズ対ガンバという伝統の戦い。内容も非常に濃い見応えのあるゲームだった。最終節でモンテディオに勝利した後、遠藤が「絶対優勝します」と宣言していたが、それを実現させるのか。ガンバは好調な勢いのまま水曜日に決勝戦第1戦に臨む。初戦はガンバ・ホーム。どんなゲームになるのか、今からとても楽しみだ。