とんま天狗は雲の上

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Jリーグ第2ステージ 第16節 ガンバ対サンフレッチェ

 第2ステージ2位アントラーズとの勝点差は3。アントラーズの結果次第によっては今節で第2ステージ優勝が決まるサンフレッチェ。年間勝ち点ではレッズと並び、チャンピオンシップに向けてもぜひ勝利して、年間1位を確保したい。対するガンバは年間順位で3位ながら、4位FC東京との勝点差はわずか2。こちらも何とか勝利がほしい。サンフレッチェの2シャドーに備えて、ガンバはボランチに井手口を起用。遠藤をトップ下に上げる4-2-3-1の布陣でスタートした。

 3分、CB塩谷のフィードに右WBミキッチが駆け上がると、クロスにFW柴崎がシュート。5分、右SH倉田の縦パスをCFパトリックが落として、左SH宇佐美がミドルシュート。どちらも積極的にゴールを狙う激しい展開で始まった。11分、左SH宇佐美がミドルシュートを放てば、サンフレッチェも12分、CF佐藤がシュートを放つ。どちらも負けじと互角の展開の中、最初に大きなチャンスをつかんだのはガンバ。15分、左SB藤春の縦パスにうまくDFの間を抜け出した左SH宇佐美がシュートを放つが、GK林がナイスセーブ。その後もガンバが押し込む展開が続く。守備を固めるサンフレッチェ。それでも22分にはFWドウグラスのクロスにCF佐藤がシュート。GK東口がセーブ。ガンバも23分、CFパトリックの落としから左SH宇佐美がミドルシュート。GK林がナイスセーブで弾き出す。

 しかし25分過ぎ位からサンフレッチェが盛り返す。27分、右WBミキッチのドリブルから横に流して、CH青山の縦パスをFWドウグラスがシュート。サイドネットを揺する。29分にはFW柴崎の落としからCH青山がミドルシュート。CF佐藤の頭のすぐ上を越えていった。30分、CB塩谷がミドルシュート。34分、FW柴崎のドリブルから左に流し、CF佐藤の落としをCH青山が前につないで、FW柴崎がシュート。しかしGK東口が正面で何とかキャッチする。前半は中盤では静かな展開ながら、鋭いカウンターが応酬され、共に攻め合う面白い展開。スコアレスのまま後半を迎えた。

 後半1分、CH青山の縦パスから右WBミキッチのクロスに左WB清水がミドルシュート。ガンバも2分、左SH宇佐美のドリブルからCFパトリックがミドルシュート。わずかにバーの上を越える。そして10分、サンフレッチェドウグラスがドリブルで仕掛けると、CB岩下がタックル。PA前で倒して絶好の位置でFKをもらう。これをドウグラスがゴール左隅に強烈に叩き込み、サンフレッチェが先制点を挙げた。

 反撃したいガンバは11分、CH井手口に代えて右SH阿部を投入。倉田をトップ下に移し、遠藤をボランチに下げる。さらに14分、GK東口が膝を痛めて、緊急にGK藤ヶ谷と交代する。サンフレッチェも22分、CB水本が競り合いで顔を打って、CB佐々木と交代。その後、しばらくガンバの攻勢が続く。26分、右SB米倉のクロスをCFパトリックが落とし、左SH宇佐美がシュート。しかしDFが寄せて自由にさせない。

 27分、サンフレッチェはCF佐藤をFW浅野に交代。ガンバも30分、CB岩下に代えて大森を投入。今野をCBに下げ、倉田をボランチ。宇佐美をFWに上げる。36分、右SH阿部のフィードにFW宇佐美がDFの間を抜け出しシュート。しかし飛び出したGK林の左を抜いたシュートはわずかにポストの左に外れる。その後も攻め込むガンバ。立て続けにシュートを放つが、サンフレッチェDF陣がことごとくブロックする。守るサンフレッチェ

 そして44分、FW柴崎の縦パスをFWドウグラスが落とし、FW浅野がゴール前でキープ。落としをCH青山が右に流し、右WBに回った清水がシュート。ゴール。決定的な追加点を挙げてサンフレッチェが突き放した。その後、7分という長いアディショナルタイムがあったが、ガンバのやる気も失せ、逆にサンフレッチェがゴールに迫る勢いを見せた末に、2-0で勝利した。

 アントラーズも勝利してこれで第2ステージ優勝は最終節に持ち越された。とは言っても得失点差でサンフレッチェが大きくリードしているので、大量失点しない限り、ほぼ優勝は決まった。また年間勝点2位のレッズも引き分けたため、こちらの得失点の影響でサンフレッチェは次節ベルマーレ戦に引き分ければ、ほぼ年間1位も確実だ。一方、ガンバは次節、降格が決まったモンテディオ戦。サガンと対戦するFC東京が引き分け以下ならチャンピオンシリーズ出場の可能性がある。他力本願ながら、最終節まで楽しみが持ち越された。その頃までには仕事も落ち着いているといいのだけれど・・・。