とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本でダメならカンボジアで。

 バドミントンの桃田選手と田児選手が違法カジノで遊んでいた件で昨日、記者会見が開かれた。正式には明日開催される緊急理事会で処分等が決定されるそうだが、これでリオ五輪出場は絶望と報道されている。

 違法カジノが暴力団資金源になっているとみられるなど、日本において違法カジノの存在やそこで遊んでいたことは大問題だと思うが、田児選手に誘われる形でNTT東日本バドミントン部部員の多くが違法カジノに出入りしていたことはいかにも日本人的な行動のように思われる。例えば賭けマージャンなどは30~40年前には当たり前にみんなやっていたし、ゴルフでの賭け事も今でもみんなやっているんじゃないのかな。ちなみに私はマージャンもゴルフもやらないので、最近の現実は知らないですけど。

 20代の青年、それもスポーツしかやってこなかったような若者に対して「どうして常識的な判断ができなかったのか」と問う質問も「おバカだな」と思ったけど、その答えが「カジノが合法な国で遊んだのがきっかけ」というのが興味深い。そうか、カジノが合法な国なら、彼らはまったく違法な行為はしていないわけだし、それなら五輪だって出場可能じゃないのか。

 それで思い出すのが、マラソンでカンボジアから五輪出場を目指した猫ひろしのこと。その時にも「なんでカンボジア?」と思ったが、どうやらカンボジアは数千万円の金を積めばけっこう簡単に国籍を取得することができるらしい。(参照:「カンボジア国籍の取得方法:弁護士カンボジア投資日記」)それならいっそ、カンボジア国籍を取得して、カンボジアから五輪出場することにしたらどうですか。桃田選手は競技会の賞金で既に数千万円を手にしているとのこと。またカンボジアに五輪メダルをもたらすことが確実と見込めれば、数千万円も支払わなくてもカンボジア政府は簡単に国籍取得を認めてくれるかも。

 日本にいて5年後の五輪出場を目指しても、しばらくは練習もままならないだろうし、そうこうしているうちに5年後には実力ダウンということも考えられる。それならいっそのこと、旬な今のうちに五輪に出場してメダルを獲得し、さらに多くの国際大会等に参加して賞金を稼いだ方が経済的には得かもしれない。

 そして「カンボジアに帰化した猫ひろしが日本国籍に戻るには?:帰化申請大阪.com」によれば、日本国籍に戻るのも法務大臣の判断次第で法的には可能とのこと。まあ、桃田選手たちも、今この状況でカンボジア国籍取得なんて考えもしないだろうけど、やたらと他人に厳しい日本にいるよりも、より自由で個人の能力で生きることができる海外の方が、彼らのような人間には合っているかもしれない。でもそれって、発光ダイオードノーベル賞を受賞した中村修二氏のように、頭脳や能力の海外流出ってことですよね。こうして特出する才能人はみんな海外へ出ていって、日本は平凡で無能な人ばかりの国になりましたとさ。チャンチャン。なんだかな…。