読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第21節 レスター対チェルシー

 マレズ、スリマニ、アマーティと主力3人がアフリカ選手権でチームを離脱したレスターが首位を独走するチェルシー相手に勝利できるとはもともと考えてもいなかった。それにしても酷い内容と結果。ラニエリ監督が2016年のFIFA最優秀監督に選ばれたが、その価値を自ら否定するような戦い方。今季、なかなか結果が出ない中で悩んでいることはわかるが、いまだに解決策を見つけることができていない。いや、混迷はますます深まっているような気がする。

 先発は久し振りに欠場から戻ったバーディーとムサの2トップ。ラニエリ監督下では初めて見る3バックの布陣で、モーガン、フート、フックスを並べ、右WBオルブライトン、左WBは若いチルウェル。中盤は新加入のヌディディをアンカーにメンディとドリンクウォーターがやや上がり目に構える。対するチェルシージエゴ・コスタを遠征に帯同せず、アザール、ペドロ、ウィリアンの3人が自由に動き回る3トップ。他はいつものメンバーが先発した。

 2分、右WBオルブライトンの縦パスにFWバーディーが走り込み、縦パスを受けたFWムサが仕掛けてシュート。GKクルトワがナイスセーブをしたが、序盤はレスターが積極的に仕掛けていった。しかし6分、チェルシーがパスを回して攻め込むと、レスター守備陣がずるずると下がっていった。そしてFWウィリアンからの落としをCHカンテが右に展開すると、右CBアスピリクエタが大きなサイドチェンジ。FWペドロが落とすと、さらにFWアザールが左に落として、左WBマルコス・アロンソが狙い澄ましたミドルシュート。これがネットを揺らし、チェルシーが幸先よく先制点を挙げた。

 チェルシーの前への寄せも確かに早いが、それよりもレスターの守備が決まらない。ずるずると下がってチェルシーに自由にパスを回される。それでも16分、右WBオルブライトンが長いフィードを蹴り込み、FWバーディーが走り込む。17分には右WBオルブライトンのクロスに左WBチルウェルが走り込んでヘディングシュートを放つが、うまく当たらず枠を外した。レスターの攻め手は右WBオルブライトンロングフィードくらい。それでも20分過ぎからはレスターのパスがつながるようになって、やや押し返していく。36分、右WBオルブライトンの縦パスに走り込んだFWバーディーのクロスにFWムサが走り込むが、DFがブロック。GKクルトワがセーブする。

 43分にはチェルシーのCBダビドルイスが強いFKを蹴ると見せかけ、横に流すと、FWアザールのスルーパスにFWペドロが走り込んでシュート。枠は捉えられなかった。前半は1-0。チェルシーのリードで折り返す。

 後半に入ってもチェルシー・ペースは変わらない。レスターのDFラインが低く、中盤のドリンクウォーターとメンディも下がるものだから、チェルシーボランチ、カンテとマティッチがフリーでボールを捌く。そして6分、FWウィリアンのFKをDFがはね返したところを左WBマルコス・アロンソミドルシュート。これが決まり、チェルシーが追加点を挙げた。

 何とかゴールがほしいレスターは15分、CBフートに代えてFW岡崎を投入。4バックに3人の中盤、3トップの4-3-3-。だがこれが全く機能しない。17分にはウィリアンのCKからこぼれたところをCBケーヒルがオーバーヘッドでシュートを放つ。19分、FWウィリアンのヒールパスから右WBモーゼスが上がって、クロスに左WBアロンソボレーシュート。これはわずかにポストの右。そして26分、CHカンテから右に流すと、右WBモーゼスのクロスのクリアをCHカンテが縦パス。FWペドロが右に流すと、FWウィリアンが走り込んで、クロスにFWペドロがヘディングシュート。決定的な3点目を挙げた。

 27分、レスターはFWムサに代えてグレイを投入。32分には右SBオルブライトンに代えてシンプソン。また布陣を3バックに戻して、3-4-3。ヌディディがCBに入るが、両WBも下がって実質5-2-3。中盤がスキスキで守備もバラバラ。40分FWグレイ、42分CBフックスとミドルシュートを放つが、攻め手はこれくらいしかない。終盤にはチェルシーが3トップを全員代える選手交代を見せ、ゲーム終了。3-0で首位チェルシーが万全の勝利を挙げた。

 それにしてもレスターは深刻。冒頭にも書いたが、これがFIFA最優秀監督受賞後の初ゲームというのはあまりに皮肉。3バックなどといった策に走らず、バーディーも帰ってきたのだから、ここはしっかりと4-4-2で守備を固め、バーディーと岡崎の2トップでゴールを狙うべきではなかったか。マレズの代わりにムサかグレイ、中盤には帰ってきたメンディを使ってしっかりと攻撃力も担保しておけばここまで悲惨な結果にはならなかったはず。CBフックスや右WBオルブライトンを守備的に起用したのも問題があった。次のゲームはサウサンプトン戦。今度はどういうサッカーを見せるのか。岡崎にはブンデスリーガへ戻るという噂も出始めている。ここまでぐずぐずのサッカーを続けるのなら、それも十分選択肢としてありうるかもしれない。まさにレスターは降格争いに向けて正念場に入りつつある。